スーファミソフトの電池交換

※今日は画像が多いです。すいません。


昨日までさんざんローグライクゲームのレビューをやりましたので

もう皆さん今頃は廃人まっしぐらだと思うのですが、

その前に解決しなければならない問題があります。

電池です。

現在バーチャルコンソールやゲームアーカイブスといった

ダウンロード販売化されているゲームなら問題ないですが、

そうでないゲームはいまさらやりこんでもどうせデータ消えるし…と

ネガティブに考え、いきなりソフトを象に踏ませて割る人が後を絶たないとか。

主にバンコクで。日本にはいません。インドには若干名。

そこで電池の交換です。

電池の交換は根本的な解決になってないと感じた方もおりますでしょうが、

そういう方は象に踏まれていただくとして、

まあとにかく、面白そうなのでやってみたいと思います。人間勢いが肝心です。


今日紹介する内容を試すのであれば、自己責任でお願いします。

あと質問されても長嶋茂雄のモノマネでしか返答できません(うーんどうでしょう)。


まず工具を用意します。

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絶対に必須なのが電池と特殊ドライバー。「DTC-20」というドライバーがそれです。
これはスーファミもゲームボーイも64も64のコントローラパックも開くという
優れものです。意味なく開けたくなります。
その他は後で出てきますので、ここでは割愛。

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工具その2。どれも必要な物ばかりです。
そして今回のクランケはこちら!

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「トルネコの大冒険」
これ、いつまでたってもダウンロード販売されそうにありません。
やはり権利の関係でしょうか。世の中はせちがらいですね。
こういうソフトこそ、電池交換のしがいがあるというものです。
ではさっそくオペにとりかかりましょう。

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ドライバーで開けます。

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開けた状態がこちら。

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それを取り出して裏返したのがこちら。
ボタン電池が見えますね。これを交換するわけです。

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ボタン電池は溶接?圧着?…なんにせよくっついているので、
精密ドライバーなど、先の細い物をヨコから突っ込んで
少しずつストレスを与えていき、金属板から外します。
どうやってもある程度は電池を傷つけてしまうことになるので、
チカラまかせにぐいぐいやるのはやめましょう。

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無事外れました。

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裏面もくっついているので、同じように金属板から外します。

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完全に外れました。
電池をよく見ると「93-07」とあります。
1993年7月…。製造年月か使用期限か、どちらにしても20年も持ったんだなあ。
交換する前もデータ残ってましたんで…。

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次は金属板を取り除きます。
結構ネット界隈ではこの金属板を再利用して、電池を挟みこんでるのを
見かけるんですけど、ちょっと不安定なので…もう少しなんとかしたい。
つーことで、電池ホルダーをつけたいと思います。
そのためにはジャマなので…切除。
ニッパーで切ってもハンダを吸い取って根っこから抜き取ってもいいです。
ワタシはある程度ハンダを取った後、根本からすこしずつ切除。
切り込み入れて弱らせてからくるくる回してねじ切るのもいいでしょう。

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取れました。

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続いて電池ホルダーの取り付け。電子ワイヤーだかジャンパ線だかをハンダ付けします。
極性を間違えないようにしましょう。
ちなみに買った電池ホルダーは「TAKACHI CH7410-2032LF」です。
アキバのヒロセテクニカルという店でみつけました。
あそこスキなんだ…。店内が広くて見やすいから…。

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無事ハンダ付け完了。
特に電池ホルダーを固定したりはしません。

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金属部分が基盤に触れるのがいやなので、ちょっとだけテーピングしときます。

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電池を入れてみました。電池は元のと同じ規格の「CR2032」。
結局これが一番手に入りやすいし、ホルダーも売ってるしね…。

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それでは復元…といきたいところですが、
実はウチのトルネコは背中のラベルがビリビリにやぶれてて不格好。
これもなんとかしたいです。せっかく分解したんだし。
なのでそういう時は、

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ドラッケンを使いましょう。

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基盤をおさめた状態。
きれいな裏ブタになってトルネコも喜んでいます。
ドラッケンの裏ブタがなぜかビリビリにやぶれていますが、
おそらくアーケン王子あたりの仕業です。ワタシじゃないです。
なお、もちろんですが電池ホルダーの位置はここにこだわることはないです。
適当に余裕のあるところにおさめましょう。
…ということで!

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ネジをしめて完成!
さっそく起動させましょう。

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おおー、無事中断できてる!
これで少なくとも5年、ヘタすりゃまた20年持つよ!やったー!


そんなこんなで、交換に成功しました。

でも…手放しで喜べないことが…。

実はこれをやる前に、ゲームボーイ版シレンの電池交換に挑戦したんですよ。

でもゲームボーイってカセットが薄すぎて、電池ホルダーが入らなくて…。

先に話したようなテープによる固定で終わらせました。

まあ、カセットが薄いおかげでズレなさそうだし、

元々入ってた電池より大きい電池を挟みこんだので

増容量化はできてるんですけど…。でもちょっと失敗だったなあ。

まあ、そういうこともあるさ!

つーことで、もし興味のある方は…責任は持てませんので、

あくまでも自己責任で!どうぞ!


ところでゲームのセーブって、保存するICを電池不要のFLASHメモリに変えたら

ずっと残る仕様の物にできるんですかね。どうなんでしょうね。

そこまで電子工学に詳しくないのでアレですけど…。