パズルゲーム好き(セガ好きも)でこの名前を知らないヒトはいないでしょう。
と言うくらい有名なパズルゲーム。
まあ俗にいう「落ちゲー」です。
ルールは簡単。
3つでひとかたまりの宝石が降ってくるので、そいつを
縦、横、斜めに3つ以上そろえるだけ。
ちなみに「3つでひとかたまり」とはいっても、
それが横やらかぎ型やらにはならないのです。
必ず3つ縦に並んで降ってきます。
つまり、ボタンを押してもいわゆる「回転」はせず、
縦に並んでる宝石の順番が入れ替わるのです。
そのもどかしさ、はたまたこの奥の深さにこのゲームの面白さがある、と思います。
亜種では「花組大戦コラムス」(サターン)なんかがありました。
・・・しかし。
今回紹介するのはそんなサクラ対戦のキャラが飛んだり跳ねたりするような
甘っちょろいコラムスではなく!!
いや、飛んだり跳ねたりするかはともかく。
メガドライブの初期の頃に出た(ゲーセン版の移植)コラムスのご紹介。
なぜメガドライブのコラムスにこだわるのか?
「それってぷよぷよ通とすーぱーぷよぷよ通リミックスみたいなもんで
結局同じなんじゃねぇのどう違うのか言ってみろよおいコラ殺すぞ」
とかいうやつは反省なさい。独房で反省なさい。
何にもわかっちゃいないね。
何が違うって?
・・・あのね、
BGMが暗いのよ。
・・・・・・今アンタ、「は?」って顔したでしょ。したでしょ今。いや絶対した。
もう一度言うよ。
BGMが暗い。
・・・・・・・・・・いやね、あのさ、とりあえずその手に持ってる武器、しまおうよ。
だめだめ。痛いし。血とか出るし。危ないし。
つーかね、
あんたら聞いたら、泣くよ。ものすげぇ寂しいんだから。
どのくらいかっつーと、
オレはこのゲーム以上に寂しいBGMを聞いたことがないです。
そこいらのホラーゲームなんて目じゃないです。
しかもゲームとあいまってさらに寂しい。
まず淡々と宝石を消していくので寂しい。
宝石が消えたときなんて、当然サンプリングボイスなんてありゃしないし、
ましてや派手な効果音もなし。
チャララン、チャラランとこれまた寂しい効果音。
連鎖しても、そのチャラランという効果音の音程が上がるだけ。
なんにもうれしくない。
しかもこのゲーム、割と予想できない連鎖が起こるので、死にそうになっても
変なタイミングで大連鎖。フィールドすっきり。
終われない。
半端なレベルでは終わらせてくれない。
黙々とやる。
それでもやっぱり少しずつフィールドが狭まってくる。
するとそれに追い討ちをかけるように今までかかっていた
寂しいBGMがピアノソロバージョンに。
鬼寂しい。
半泣き。
でも変な連鎖感覚で妙にやる気になったりして、ドロ沼。
終わって気がつくと最低でも30分はやっている。
何だかいたたまれない気持ちになってくる。
ああ。
いまだかつてこんなにも寂しいゲームがあっただろうか。
新ジャンル「寂(サビ)ゲー」。
まだ経験してないあなた。
秋や冬の夜長に、どうです?