クライマックスランダーズ

ぬるいシレン。以上。

いや!

いやいやいや!!!

ちがうんだよホントにマジで!!!

このゲームにはシレンとは違う「何か」がつまってんでさぁ!!

というわけでそこらへんを伝えるべくこのゲームのレビューをしていこうと。

まあ冒頭にあったように、

このゲームは最近割と見かけるようになった「ダンジョン自動生成型」RPGです。

「不思議なダンジョン」系ともいえますな。

初めにSFC「トルネコの大冒険」が出てその今までにない緊張感などがヒットし、

そして同SFC「風来のシレン」で確固たる地位を築き上げました。

もうRPGではなく別ジャンルと呼んでも良いくらいですね。

で。

あまりにもその「風来のシレン」の出来が良すぎるために

この手のゲームがすべて「所詮パクリじゃん」的に見られがちなわけですよ。

まあパクリなんですが。(←身も蓋もない。)

んで、今回紹介するこのゲームもご多分に漏れずその手のゲームなのです。

ですがちょっとテイストが違うのですよ。

そこらへんをつっついていこうかと。

まずシレンはすべての行動がターン制なのに対し、

こちらはポリゴンキャラを生かしてのリアルタイム。たえずぐりぐりとキャラが動きます。

で、敵キャラとの戦闘はシレンとは形式が違うコマンド選択方式。

これだけでもかなり毛色が違う事がお分かりいただけるでしょうか。

他にも敵キャラを仲間にしてパーティーを組んだり、

ビジュアルメモリで遊べるゲームが10種類もあったりと

遊び心もいっぱい詰まったゲームといえます。

そして、極めつけ。

濃いいゲーマー向け情報。

あの「ライル」や「レディ」がマイキャラとして使えます。

はいこの二人の名前聞いてピンとこない人は正常。

つーことはオレ異常。(←ああ、やっぱりね。)

一体なんなのかというと、

2人ともこのゲームを制作した会社「クライマックス」で

昔出したゲームの主人公なのです。

「ライル」はMD「ランドストーカー」の主人公で、

「レディ」はSFC「レディストーカー」の主人公でした。

ちなみに補足として「クライマックス」の代表である「内藤寛」さんは

あの「ドラゴンクエストIII」のメインプログラマーだった人です。

私的にはココらへんのカラミもこのゲームをやるきっかけになったと言えます。

と、ここまでいかにこのゲームがよそと違うかを書きましたが、

やはり「不思議のダンジョン」のテイストももちろん残っています。

満腹度もありますし、

死ぬとレベル1で装備品以外無くして(シレンの場合は装備品すら無くなる)最初の地点に

戻されたりもしますし、

…やっぱりゲームをしていると「不思議のダンジョン」がフラッシュバックしてしまいます。

けれども!

あの完全に完成されたシステムにアレだけ色々な要素を詰め込んだところに、

私は「ただのパクリというにはあまりにも惜しい」と思うわけですよ。

それでもダメという人は「初心者向け不思議のダンジョン」と割りきっていただいて、

ちょっと遊んで欲しいなあと思います。

…つーか私が単に「クライマックス」好きなだけだと言えなくもないですが。(←うわ。)

さて最後に、

ココではっきり断っておきますがシレン並の緊張感は得られません。

ですので超コアなシレンマニアの方には強くオススメできませんが…。

まあ、フツーのRPGに飽きた方、「不思議のダンジョン」シリーズも含めて、

遊んでみてはいかがでしょうか。 結構面白いと思うんだけどなあ。