6本も映画を観て体調崩したはなし

昨日と今日で映画を6本も観ました。

キングダムハーツにも出てくるCG映画「トロン」

その続編の「トロン・レガシー(3D)」

サスペンスの傑作といわれるモノクロ映画「情事」

以前オススメされた南アフリカが舞台の異色SF作「第9地区」

頭おかしいでおなじみのスタンリーキューブリックが手がけるホラー「シャイニング」

ティムバートン監督の盛大にふざけた映画「マーズ・アタック」

最初の3本を昨日観まして、もう3本を今日観ました。

どれも面白かったんですけど、あのー、

トロン・レガシーを観たら、頭痛がしてきまして…。

たぶん、3Dのせい。

でもそのまま情事を観て、…情事を観てっていう日本語もどうかと思いますけど、

風呂入ったらいよいよ気分悪くなって、

パソコンに向かうこともできず寝てしまいました…。

そんで翌日、起きたけどまだ痛い。

極度の眼精疲労のような…眼の奥が痛くて。

これはまずいと思ったんですけど、映画観たい欲が上回ってしまい、

無理やり第9地区を観て、次シャイニング観たら、

なんと痛みがおさまりまして…。

よくあのー、二日酔いは酒飲めばなおるよとか言うじゃないですか。

映画でそれ実践してやんの…。すげーな人間の体って…。

ということで、感想をさらっと。


トロンはもーめちゃめちゃカッコよかったです。

ワイヤーフレームとかローポリゴンとかその手の単語がスキな人なら絶対観るべき。

そして、トロン・レガシーは必ず前作を観てから観るべき。

前作のワイヤーフレームCGが、こここ、こんなに!っていう。

その衝撃を味わうためにありますので…。

ていうかこの2作は、映像美を味わうことに特化してて、

あとは正直どうでもいいっす(笑)。

プログラム世界と現実世界があって、プログラム世界を征服しようとするのを

阻止するっていう流れで、それは2作とも同じなんですけど、

つじつまなんて合わせる気、さらさら無いね。

プログラム世界でプログラムが死んだら

現実世界のソフトにバグが起きるんじゃないの?とか

2作目はなんで海とか山とかあんの?とかそういう疑問を抱いてはいけない。

アクション映画の楽しみ方と同じように、

ただただ、カッコいい映像を楽しむためのストーリー。

そういう意味で満点の映画でした。マジで超カッコいい。


情事は、なんか知る人ぞ知る名作らしくて…。

内容は殺人事件を請け負う弁護士の話で、名前に反してまったくエロスがなく、

前半なんかは特に完全にシチュエーションコントで笑わせてくれるんですけど、

とにかくこの映画は構成とオチが秀逸。絶対驚く。ものすげーあざやか。

わかりやすいし、本当に見事。この映画は絶対一生に一度は観るべきだと思う。

観て欲し過ぎて何も言いたくありません(笑)。ゼヒに。


第9地区は…UFOが南アフリカに滞空、中に入ったら宇宙人が衰弱してて、

一度第9地区という場所に宇宙人を住まわせたら問題が勃発、

宇宙人を隔離するため第10地区へ移住させる計画が発動…という話。

主人公がその隔離計画のさえない主任なんですけど、ある事件をきっかけに

宇宙人を理解するようになっていくのが実に面白いです。

あと見せ方として、まるでニュース報道のようなシーンが多用されていて、

それがなんとも言えないリアリティを生み出しています。

ベタなSFではなく、ドキュメンタリー色のあるちょっとひねったシブ目のSFなので

好みの分かれるところですが、ワタシはかなり楽しめました。

こういう作品はあんまり無いかも。ややエグさもありますが、面白いですよ。


シャイニング…。これでスタンリー・キューブリック作品を観るのは3つ目ですか。

毎回シュールで理解不能な世界をぶつけてきては観る人を困惑させますが、

シャイニングは一番まともだったと思います。

2001年宇宙の旅が最高に難解だった…。

時計仕掛けのオレンジはまだ話がわかったけど、うーん…。

内容は、冬の間使われなくなるホテルの管理を任された家族…の夫が、

ホテルの呪いによって頭がおかしくなり、妻と息子を殺そうとする話。

夫役のジャック・ニコルソンが最高にイカレた演技をかましてきます。

ドアに顔が挟まってるシーンが有名ですね…。DVDのジャケットにもなってるし…。

題名のシャイニングは、息子に備わってるなんかフシギなチカラのことで、

決してドアにはさまったジャックが

と叫ぶわけではありません。

であのー、話からすると普通のホラーサスペンスのようなんですけど、

そこはキューブリックですよ。

夫が気が狂っていく過程や、息子が予知をしたり、

妻が恐怖にかられながら逃げる…いわゆる非現実的なシーンで、

随所に、的確に、シュールな世界を挟んできます。

頭から血を流しながら笑顔でワイングラス持ったおっさんが脈絡無く出てきたときには

怖がるべきなのか笑うべきなのか、もうこっちまで混乱しちゃいましたよ…。

ということで…パニック性やバイオレンスは薄く、

エグさも無い?ので、観たい人はどうぞ(笑)。

見所はとにかくジャック・ニコルソンの演技。これに尽きる。

ワタシとしてはあの顔がはさまるシーンが見れて満足でした。

この作品、変な味があって、スキです。


最後はマーズ・アタック。

ティムバートン監督によるブラックコメディです。

火星人が襲ってくるという、そのままの話。共存してる第9地区とはまったく逆だね!

もうねー、腹抱えて笑いました!めちゃくちゃ最高!

アメリカ大統領役がジャック・ニコルソンで、

期せずして連続ジャックだったんですけども(笑)、

そのほかにも有名どころがたくさん出ていて、みんなバカバカしく死んでいきます。

とにかくゲラゲラ笑ってしまいましたので、

もう…ホントオススメです。

あの火星人のディテールが生理的に受け付けないのであれば仕方がありませんが、

そうでなければ!ゼヒ観てください。


ということで、ざっとですが紹介させていただきました。

撮った時代も含めてすげーなと思うのはやっぱり情事ですかねー。

カテゴリとしてはサスペンスものですので、ぜひ探してみて下さい。

あとあのー、6作の中でひとつ飛びぬけてたのはマーズ・アタックかな…。

散々笑ってしまったからなー…。

でもその他も非常に楽しめました。ホント幸せな時間でしたよ。

ああ、また今度違うの借りてこようっと…。