頂いたメガドライブの話。
ソニックやぷよぷよなど超メジャーなタイトルの中に、
少しずつ、いぶし銀が混ざっています。
いぶし銀というか、なんというか…。
そもそもメガドライブという段階で
超メジャーなタイトルであっても見たことないって方は多いでしょうが、
もうそれ言ってるとレビューが終わりませんので
これは!というものをピックアップしてお送りします。
長いですが、もったいつけてもしょうがないですし、一気にどうぞ。
ということで5本セレクトしました。まず無難なあたりから。
最初に書くのは「アラジン」。
アラジンのゲームというとSFCのカプコン製のが有名だと思うのですが、
これはヴァージンインタラクティブ社の…要するに洋ゲーです。
でも極端に理不尽な死に方はせず、かなり遊べます。面白い!
リンゴは飛び道具。SFC版もそうだったような…。
地下ステージ。ていうかもう見た目完全にプリンスオブペルシャ。
後半は即死トラップが増えてきて、
これがメガドライブソフトであることを実感させてくれます。
でも愛があっていいソフト!オススメです。
ゲームオーバーになると画面いっぱいのジャファーが罵ってくれますよ。やったね!
次は「グラナダ」。
iPhoneやインディーズゲームに、
見下ろし型の360度シューティングってよくあるじゃないですか。
主人公が中心にいて、タップした方向に弾がバリバリ撃てるような。
そんなようなゲームです。
このゲーム、頂いたソフトの中で、
かつワタシが未プレイの中で一番面白いソフトでした。
とにかく弾を撃って、レーダーに映る基地をすべて破壊して、
あらわれるボスを破壊すると…。
とてもシンプルな内容なんですが、ドット絵や演出が丁寧なのと、
通常弾とは別にある必殺のブラスターがいいアクセントになっています。
ブラスターは1発で通常弾16発分の威力を持ち、弾数制限も特になし。
ただし撃つたびに自機が反動で後退するため、連射はできません。
この、ブラスターが気持ちいい…。
地味なんですけど、ちょうど敵の基地を一撃で破壊してくれる強さを持っているんです。
ピュッと撃って、ボーンと破壊して、ちょっとニヤッとしちゃうカンジ?
もう、コントローラーを握ってる人にしかこの爽快感はわかりません。
巨大ボス撃破の瞬間。
…すごくいい1本でした。これはもっと遊びたいなあ…。
段々雲行きが怪しくなってきますよ。次は「ヴァーミリオン」。
始まるとごくごく普通のRPGの町らしき風景からはじまり、
いきなり死にそうな父親から「お前は本当はわしの子ではない」と言い渡されます。
そしてひとしきり主人公にショックを与えた後、
変なタイミングでパタッと死にます。
悲しみにくれる町の皆さん。そんな中、主人公は旅に出ます。
すると、
なんとフィールドが3D仕様…!
い、今までオーソドックスな、ごくごくありがちな町の風景だったのに!
ファンタシースターといいこれといい、あとシャイニング&ザ・ダクネスといい、
セガは何か3Dに思い入れがあるんだろうか。
…しかし、さらに驚くべきことが。
敵とエンカウントすると、
今度はゼルダ風のアクションシーンに!
ええええー盛り込みすぎじゃない!!? ねえ! でもこういうとこがセガっぽい!
ちなみに、3D仕様だけどちゃんとマップが用意されてたり、
町の人のセリフにちょっと笑わせようとしてる雰囲気が見て取れたりして、
これ、意外とキライじゃないです…。荒い部分もたくさんあるけどね!
ちなみに音楽は重厚で秀逸。うーん、不思議なゲームだわ。
次、「ジュラシックパーク」。言わずと知れた映画原作のゲーム。
ただすごいのは、このゲーム…人間モードと恐竜(ラプトル)モードがあるということ。
ビーム撃ってるのは敵です。操作してるのは恐竜です。
なかなかダイナミックですが、洋ゲーにありがちな荒っぽさがあって、
うまく操作できません…!まあでも恐竜だしそんなもんか。
なお、人間モードのほうが大変です。
プテラノドンにたかられる主人公。
麻酔銃をたくさん持ってて、投げつけながら先に進むのですが、
いかんせんムズかしすぎます。まあでも恐竜相手だしそんなもんか。
インパクトは絶大でしたが、それまで!ってカンジでした。
最後。「忍者武雷伝説」。
フツーのシミュレーションRPGです。舞台が戦国。ファイアーエムブレムチックかな?
おなかにブッスリと槍が。
体力がロウソクなので、まるで源平討魔伝のような、亡者同士の戦いのようです。
ただ気になるのは、そこもそうなんだけど、そこじゃなくて…。
なんとマップにある町に入ると、いろんな店を利用することが出来ます。
宿に泊まることもできます。
つか戦闘中だろ!こんな時に宿に泊まったら100%討たれるわ!
なかなかすごいです。
ビジュアルシーンもインパクト大。
能面が語りかけてきた!怖い!
ゲームとしてはホントに正統派なシミュレーションRPGで、
ヴァーミリオンと違い意識的に笑わせようという気は無いんだと思うのですが、
なんか、天然の笑いが潜んでて、先が気になります。
バックアップ電池ももう持たないだろうし、
あんまりガッチリ遊ぶ気はないんですけども、なんかこう、無視できない存在ですね。
変な魅力のあるソフト。でした。
レビューは以上。なかなか濃かったです。さすがメガドライブ!大スキ!
他にも、めちゃくちゃ通向けの「ヘルウォークツヴァイ」とか、
すばらしい移植度合いといわれた「ソーサリアン」なんかもあるんですが、
ちょっと語れるほど遊んでいないので…割愛。
どれとは言いませんが、笑いにならないようなゲームもあったっす…。
いやでもホント、楽しませていただきました。
やっぱり、メガドライブはいいなあ。いろんな意味で。