そもそもどうぶつの森って?
ふと思ったんですが、
そもそもどうぶつの森って
メジャーなタイトルなんですかね。
100万本売れてるか。
そうでもないか。
ぽえーん。
ふえーん。(←泣くなよ。)
つか絶対的にどうぶつの森に興味ない方も
いらっしゃるワケじゃないですか。
どうぶつの森とデッドライジングのモールとを
住み分けてる人なんて
世の中でオレくらいしかいないわけで…。
好みから外れてる方にしたら、
興味持たないのも当然なワケで。
でも、せっかくなので、
やってない方も楽しんでもらいたい!
ということで、
そもそもどうぶつの森とはどういうゲームなのかを
簡単にご説明いたします。
どうぶつの森とは、どうぶつたちが暮らす村で
なんとなく楽しく過ごすのが目的のゲームです。
そこにクリアはありません。
いや、昆虫採集や家具収集など
極める要素は死ぬほどありますが、
マリオのキノコみたいに固定ではなく
ほとんどが運でもらえたり、できたりするものなので、
集める速さを競ったりする、いわゆるゲーム的な
遊び方を求めるのはちょっと違う気がします。
むしろ、「集められてない自分」も楽しむのが、
どうぶつの森の本来の楽しみ方といえます。
お金をためて自分の家を改築するのも自由。
ひたすらコンプリートを目指すのも自由。
木を植えるのも、花を咲かせるのも、
とにかくすべてが自由であり、
そのすべてが、それぞれの村や住人の特色になり、
ドラマになるのです。
そんなゲームです。
わかります?
かえってわかりにくくなったかなあ(笑)。
このブログでは、そんな自由などうぶつの森にできた
ひとつの村「フシギ村」で起きる、
ほとんどどうでもいいコトを紹介していきます。
ゆかいな日常を。そのままお届け。
なので、ゲーム同様ひとつゆるめのノリで(笑)。
ずるずるいきたいと思います。
やってる方も、やってない方も、どうぞよろしく。
ももは おいしい です
こんばんは、挨拶は他のプレイヤーに見せられないのが寂しいサイトウです。
◆
日記の途中ですが、ここで先週入った情報をお知らせいたします。
先週、フシギ村にジェインソの手下と思われるカッパが襲来しました。
その写真を入手しましたので、ごらんください。
意味深なセリフをつぶやいたカッパ…名前が出ているようですが、ちょっとよく見えませんね。カッパは、ひたすら地面を掘り、木になっていた桃を埋めてゆきました。
カッパは3日後にまた現れ、育たなかった木を掘り起こし、別のところにまた桃を埋めて去ってゆきました。
村の住人は、カッパを見てうろたえましたが、とくに大きな被害はありませんでした。
現在、フシギ村はジャングルと化しています。
さきほど住人であるサイトウ氏にインタビューを試みましたが、彼女は「ジェインソが来るまでオノを買い占めるしかできません」とだけ答え、ハーベスト家具にまみれた家に入っていきました。
以上、フシギ村よりお伝えいたしました。
◆
ジェインソは、このへん参照。
wii伝言板で画像を送れるのは、wiiだけでした。
なので、wiiからの投稿は出来ないということで。
うーん、残念!
バイト地獄
こないだ村にヘンなカッパみたいなヨメみたいなのが
来たせいで村中モモまみれになってんですよ…。
どうすんだよ服にモモの汁ついたら…。
落ちにくいんだぞあれ…。
さて。
どうぶつの森をはじめて、
いつものバイトがはじまりました。
たぬきちへの借金返済の第一歩です。
※このゲームは全員家をローンで買うことになっていて、
その借金が返済し終わるとグレードアップした家に
改築できるということになっています。
バイトは、
たぬきちの店の周りに植物を植えたりするような
簡単なものです。
もちろん。
もちろんですとも。
そうそう、たぬきちの店の宣伝も書きました。
これでバッチリです。
いやあいい仕事をしたよ。
はたらきものだなあオレは。
?
どうしたのかな、そんな顔して…。
さって、
明日もバイトがんばろう。
今度はひよこの選別だ!
合成写真
こんばんは。
気づけば夜の写真ばかりなので、夜の挨拶で失礼します。
23時に閉まる店に23時に着く悲しさよ。
建物の立たない立地に墓石が建っていた侘しさよ。
ATMにイラッとされた切なさよ。
以上3つの写真は、実は合成です。
リアクションをするとき、カーソルが画面に入っているので、
メニューボタンが表示されてるんですよね。
(キーボードは使ってないんで)
なので、リアクションをした写真と、何もしていない写真を重ねて、
片方の要らない部分を消しました。
3つ目は、いいところで止まらなかったので諦めて編集した次第です。
(どうしても「イラッシャイマセ」の「イラ」か「イラッシ」で止まる)
たまにはこんな小細工でもいいかなってね!
村の主にいたずら書きしたりしてね!
写真ぜんぶ雪が降る前のものだったね!
駄洒落で終わった日記を流したかっただけなのよね!
おそろしい住人
なんだよくっそー…、
ぜんぜん取れねえよ額の肉…。
誰だよマジで…。
あーどうもどうも、ジャジャです。
おかげさまで序盤にもかかわらず
速攻でミイラの棺を拾いました。
悪運の強さ爆発中です。
ところでウチの村はゲンジがいたりナイルがいたりと
個性的なラインナップですっごくイイんですけども、
あのー、アデレード。
こいつ。
こいつがクセモノでして…。
ふだんはおっとり系なんですけど、
ヤバいんですよ。
いや何がヤバいって、夜。
夜になると…、
うおおおおこいつの内面怖えええええええ!!!!!
普段あんな言葉づかいのくせして
夜は我が物顔で街を闊歩ですよ。
あぶねーマジあぶねー。
あいつには逆らわない方がいいな…。
ランプさんこんにちは
「うーん、なんか古くさいランプを拾ったんだけど
なんなんだろうなーこれ…。
山寺宏一さんが出てくるのかな…。
あ、それは中身の中身か。
まーいいや、とにかくこすってみよう」
キュッキュッキュッ
…ボンワワワーン!
「はいどうもー!どうもでーす!」
「うわっ、面倒くさそう」
「面倒くさくないよ!面倒くさくないから!」
「いやもう面倒くさいよ」
「そんなことないって!あ、自己紹介していい?するよ?
えーっとわたくしランプの精と申しまーす!
だれのせい?ランプのせい!なーんつっ………」
「しまうなよ!!!!!」
「なんかオレ調子悪くなっちゃった」
「そんなことないでしょ!!? 出してよ!!!! お願いだから!!!!」
「あーびっくりした…。初めてですよ、願い事ゼロでしまう人…」
「えっ、願い事いけるの?」
「…あんたねえ、この状況、
どう見ても願い事の話になるシチュエーションでしょうよ!」
「いやー見た感じ無理そうなんだもん」
「全然いけますから!じゃんじゃんいけますから!
どんな願いでも、このだれのせい?ランプの…」
「言わせてよ!!!!!」
「だって調子に乗るんだもん」
「乗ってない!乗ってない!」
「調子に乗るわ調子悪いわ最悪じゃん」
「えーもうちょっと、そういうこと言わないでくださいよ!
とにかく出して!出してって!」
「もうマジでビックリですよ…!なんなんですかあなたは…!」
「お前がなんなんだよ」
「いやだから私は、だれのせ…」
「…」
「…やめときましょうか、やめときましょうかね。」
「そうそう。調子悪くなっちゃうから。
で、本当に願いを言っていいの?」
「ええもう、どうぞどうぞ!言ってくださいよ!さあ!」
「本当にいいのね?」
「いいですよ!どうぞ!」
「じゃあ、そうだな…。
まずはベタなところで、お金持ちになりたい!」
「なるほど、お金持ちですか…」
「そう!持ちきれないくらいのベルが欲しい!」
「そうしますと、今頃はイトウがオススメですね」
「…ん?」
「昼は釣れないんで、昼は外していただいて。
あ、でも地味な方法ですけど、夜この時期クリオネが結構釣れるんですよ。
だから基本クリオネ狙いで、たまにマグロとタイを狙うーっていうんでも。
あーつかそっちのが効率いいかも。そっちですね。逆にそっちですね。」
「…あの、ちょっと待って」
「あと今は虫が不作ですからねー。虫あみは道具欄のキャパ確保のために
家に置いてくる方がベストですね。それか、手紙につけて持っておくか。
あーつかそっちのが便利ですね。そっちですね。逆にそっちですね。」
「…ねえねえごめん、ちょっとだけいいかな」
「ほかは…ん?なんですか?」
「一発殴っていい?」
「えええええ!!!! な、なんで殴られるんですか!!!?」
「いや、地道な方法はわかってるっつの。
こないだその方法で2日で30万稼いだよ。マジで。
でもそうじゃないでしょ。」
「そうじゃ…ない?」
「こう、ねえ、一発でドカーンとちょうだいよ」
「一発?」
「…え?あれ? ごめん、願いを叶えてくれるんじゃないの?」
「はい?」
「あれ、叶えてくれない…の?」
「願いなんて叶えられえませんよ」
「おや今しれっと衝撃発言だね」
「願いを現実にする、アドバイスですよ」
「あ、え? …ああ、そういうこと?」
「そうです。やっぱり地道が一番ですから。
あとそういう願いを叶えたりするのは、
ゆうたろうさんに言った方がいいですよ」
「ああ、はい…」
「であのー、さっきの続きなんですけど、あとはやっぱり預金ですね。
すぐカブにはしったりせずに、手堅く預金。これですね。逆に。逆にね。」
「…はい、まあ、”逆に”の使い方が
気になりますけど、そうですね……」
「そのヘンを守っていただければ、もう間違いないですから」
「もうホント、おっしゃる通りで……」
「あとはなんか質問あります?」
「いえ、もう、そうですね、結構です………」
「はーいわかりました!ではまた機会があったらお会いしましょう!
それではーっ!」
ボンワワワーン
「じっ、自分から戻るなーッッ!!!!!」
今日は何の日?
それは、よく晴れた雪の日でした。
いつものように外に出ると、村中に植えられていた桃の木が、
ひとつのこらず切られていました。
どうしたらいいのやら判らず、ただただ村を歩き回っていると、
ウサギのゲンジに声をかけられました。
ガタガタと震える彼が持っていたのは、1通のダイレクトメールでした。
『ジェインソ』…?
たしかに聞いたことのある名前でした。
でも、それが誰なのか、思い出せないのです。
おびえるあまり、言動がおかしくなる住人たち。
木などまた植えれば良いとは言えない恐怖がそこにはありました。
ふと気配を感じ、振り向くと、掲示板に鳥がとまっていました。
鳥は、まるで読めと言っているかのように、こちらを見ています。
見なければ良かった、そう思いました。
けれど、見なくても同じこと。
ジェインソは、この村にいるのです。
そして、村の木をすべて切り倒したのです。
気づけば、無我夢中で走っていました。
そして、バス停に近づいたとき、私は見てしまったのです。
彼の、姿を。
純喫茶・ハチのス 1/5
「いえーいスズキ15匹釣ったぜー
さっそく帰って並べてガッカリしよう」
「2階2階っと…」
「よーしつい………ええええ!!!?
ウ、ウチの2階が!!? あれ!!?」
”純喫茶・ハチのス”…
「う、うおあああああなんじゃこりゃーッッッ!!!!!」
[つづく]
純喫茶・ハチのス 2/5
※昨日までのあらすじ
自宅の2階が勝手に改装されてた。
「うわこのカンバンのコーヒーすんげー漏れてる…!
穴あき過ぎだろ…!
しかし、一体だれがこんなこと…?」
「いらっしゃいませご主人さまぁー」
「…あっ!」
「お、お前は、確か前のステキ村で床屋をやっていた…」
「あっ、そうです、バーバーリッチのリッチです。覚えててくれましたかー。
いやーねえ、今不況でしょ?
床屋も続かなくてー。ジャジャさんも引っ越しちゃうし。
だから新天地でこう、バシッと新事業で儲けようと思いまして!」
「…それはいいんだけど、なんでまたウチに寄生すんだよ……。
勝手に内装変えやがって…。出てけよ!」
「いやいやジャジャさん、とりあえず話を聞いてくださいよ。
前はボッタクリ床屋だったでしょ?
しかも家主のジャジャさんにたかっちゃったでしょ?
9億ベル。
…あ、
9億ガッシュベル!」
「そのベルなんとかは覚えてなくていいよ…。」
「でもホント、私勉強してきたんです。
商売のなんたるかを!銭のなんたるかを!
やっぱりね、合法的に金をまきあげる!
これなんですよ!
…ということで今回は!メイド喫茶を立ち上げたんです!」
「メイド喫茶…?」
「そうです!今やっぱりメイド喫茶がアツいですから!
メイド喫茶に金の臭いがしたもんですから!」
「お前はホント、死臭以上にきな臭いよな。
大体メイドがいないじゃんかよ。メイドはどこだよ。」
「え!おわかりにならない?おわかりになりませんか!
すぐそこにいるでしょうが!」
「え…?」
「どこ…?」
「えええええええこいつ!!!!??」
「そうですよ?何か?」
「いやいやいやいや、これメイドじゃなくて土偶だよ!
なんか着てるならまだしも、純粋に土偶じゃん!」
「ププーッ、ジャジャさん、ケルベロスmmmmmmm」
「えっえっ、今の何???」
「知らないんですかジャジャさん、ケルベロスmmmmmmmm」
「え、それもしかして、テ、テラワロス…とか、そういう…?」
「え…?あ、テ…ラ?」
「テラワロス…だよね?
あとなんか、お前の笑いの表現が妙にフカフカなんだけど…」
「あれ?mmmmmmじゃないんですか?」
「w…じゃない? wがいっぱいじゃない?
お前のはなんか、よくわかんないけどウールっぽいよ?
もしかして、客にあわせようとして無理してるのか…?」
「あら!あらら、バレちゃいました?そうかーやっぱり露骨でしたかね!」
「いやお前がヘタクソなだけだよ」
「つかあの、ホントに、メイドなんですよ。実際ご主人様のために尽くすんですよ」
「それはどっちかっつーと崇拝だろ」
「違います!とにかくもう、メイドだと言ったらメイドなんです。
仕方の無いことなんです。
そんなことより、そちらの広い方にお座りください。
さあさあ!初めてのお客様ですから!おもてなしして差し上げますよ!」
「いやだな、土偶とガイコツにもてなされるの…。」
[つづく]
純喫茶・ハチのス 3/5
※昨日までのあらすじ
土偶とガイコツからおもてなしを受けることになった。
「じゃあまあ…とりあえず注文しようかな」
「ストップお客さん!」
「な、なんだよ」
「その横にボタンあるでしょ。それを押してください。
そしたらオーダー取りますから」
「いや、ぜんぜん声届くじゃん!呼び出しボタン意味ないだろ!」
「何を言うんですか!その横のろうそくを消してみてください」
「え、これ?け、消すの?消すよ?」
フッ…
「…ね、そのボタン、すごくキレイでしょう……?」
「と、いうことなんですよ。」
「と、いうことなんですよ………じゃねーーーーよ!!!!!!
なんだそりゃ!!? たったそれだけの話!!?
ますますいらねーよ!!!!! ただただめんどくせーよ!!!!!」
「まあまあ、いいじゃないですか!さあとにかくそれを押さなきゃ!
さあ押して!今押して!」
「わかったよ!押すよ!うるっせーな!押すよ!ほら!」
ウィーン…
「…おい!そこの土偶!オーダー!取りに来いよ!」
「おーきゃーくーさん!メイド、ですよ!」
「…ッあーくそーめんどくせー!!!! おいメイド!メイド!」
「おっ…おい!オーダーこいつが取りに来るんじゃないのか?」
「あっ、しまったー…、お客さん、説明が漏れてました」
「なんだよ!」
「あのですねー、このメイド…」
「このメイド?」
「ツンデレなんですよ…!」
「…はあ?????」
「ツンデレなんで、一切応じないんですよ…!」
「…じゃあやっぱりただの土偶じゃねーか!!!!!!
てめーふざけんなよ!!!!
一切応じないんならそれは置物であってメイドじゃねーよ!!!!!!」
「でもそこがイイっていうお客さんもいますんで」
「いねーよ!!!!! いたとしたら考古学者だよ!!!!!!
しかもそれはメイドに興味があるんじゃなくて
学術的に興味があるんだよ!!!!!! バカ!!! バーカ!!!!!」
「うわーそうですかー、じゃあもう普通に喫茶部分で勝負するしかないですかねー」
「ハジメっからそうしろよ…!もうやだこの店…!」
[つづく]
純喫茶・ハチのス 4/5
※昨日までのあらすじ
メイドはただの土偶だった。仕方ないのでメニューでもてなすことにした。
「ここは何がオススメなの?」
「そうですねー、意外なところでメロンソーダですかね」
「へー、でも喫茶店のメロンソーダって小さい頃スキだったりしたわー。
じゃあそれちょうだい」
「かしこまりました、では…」
「なんでフラスコに入ってんだよ!!!!!」
「ウチはそういうポリシーですから」
「なんだよそのポリシー!!! 変なこだわり入れるなよ!!!!」
「ダメですかー…。あ、じゃああの、
焼きたてトーストとサラダのセットっていうのがあるんですけど」
「なんだ、いいのあるじゃん!
そうだよ、そういう喫茶店らしいの頼むよ!それ持ってきて!」
「かしこまりました、では…」
「トースターごと持ってくんなよ!!!!!」
「いやもう、アツアツを食べていただきたくて」
「それにしたって無骨すぎるだろ!!!!!
そんでほら、サラダ!これじゃサラダ置くとこないよ!!?
サラダどうすんの!!?」
「大丈夫ですよ!では、ちょっと失礼します」
「うおおおお前顔に貼るなよおおおおおお!!!!!」
「新鮮なキュウリですから」
「新鮮だからって顔に貼るかなあ普通!!? なあ!!?
顔に貼るかなあ!!?」
「新鮮ですからまあ、仕方ないですよね」
「しっ…え!!!!? し、仕方ないの…!!!?」
「はい、仕方ありません」
「仕方ないんだ…。」
「はい…。」
「あ、そう…。じゃあもう、普通のコーヒーちょうだい…。」
「わかりました…。」
「…あの、1杯多いんだけど……。」
「はい、コーヒーとコーヒーのセットなんで…。」
「ふーん…。じゃあもうそれでいいわ…。」
[つづく]
純喫茶・ハチのス 5/5
※昨日までのあらすじ
普通なのはコーヒーだけだった。なんか落ち着いた。
「ありがとう、びっくりするくらいコーヒーは普通だったよ」
「いえいえとんでもございません。
ところであの、今日のおもてなしはいかがだったでしょうか?」
「とりあえずメイドはやめた方がいいな…。土偶喫茶の方がいいと思うよ。
さっきの呼び出しボタンもやめた方がいい。
カウンターに薬を置くのもやめた方がいい。
あとあの、他にも気になるものがあるんだけど…」
「…例えば?」
「まずこのスフィンクスね…。これなんでこんなトコにあるの?」
「それはいわゆる番犬ですね」
「番犬…喫茶店に番犬必要無いよね……」
「なるほど、喫茶店に番犬は必要なし…と。
やばい、ケルベロスmmmmmmm」
「それもやめた方がいいよ」
「あとこのカンバンもどうかと思うよ…」
「そうですか?」
「だってコーヒー漏れちゃってるもん…」
「やっぱり漏れてない方がいいですか?」
「聞くまでもないと思うよ」
「それと細かい話なんだけど、
雰囲気アンティークなのに思いっきりクッキングヒーター入れてるっていう… 」
「いやーやっぱりIHでしょう」
「うん、気持ちはわかる。いいよねIH。それわかる。わかるけど、なんか、うーん」
「七輪?」
「極端すぎてヘドが出るよ」
「でもこれはいいよね!」
「ああ、蓄音機ですか?」
「これは雰囲気出ていいねー。こういうのを推してったらきっと人気出るよ!」
「なるほど!お金がガッポリなワケですね!」
「いや…ま、まあそうかな」
「そうかーアンティークで統一感を出していけばいいのか!なるほど!
よくわかりました!それでお金を稼ぎます!荒稼ぎします!」
「う…うん」
「あっそうだ、実は、そういうムードにあった曲も用意してあるんですよ!
それもかけていきましょう!」
「そっ、そうだね!そう!それがいい!お金の話はまあおいといて、それがいい!」
「古めの雰囲気が出るような曲をね!」
「そう、古めの雰囲気が出るような曲を!」
「じゃあさっそく、このラジカセで…」
「おや?ラジカセ?」
「ええ!ラジカセです!」
「そうですか…。
…えっと、その、あのさあ、」
「…やめちまえこんな店ーッッ!!!!!!!」
[おわり]