旅立ち~リリザの町

「旅立ち」~
「リリザの街」。

その日。

ボクのもとに一人の傷ついた兵士が入ってきた。

人間がつけた傷じゃない。

明らかにモンスターの仕業だ。

彼はおもわず顔をそむけてしまうほどのひどい傷を負っていたが、

それでも目だけはしっかりと見開き、ボクの父にこう告げた。

大神官ハーゴンの軍団がムーンブルクの城を攻め落とした 、と。

そして、ハーゴンの野望。

世界を破滅に追いやるという、野望。

それを伝え、彼は息を引き取った。

彼は最後の最後まで兵士として生き抜き、死んでいった…。

「…息子よ。」

「なんでしょう、父上。」

「彼の話は聞いたな。」

「はい。」

「…お前もロトの血をひきしもの。どうやら旅立つ日が来たようだ。

決意が固まったら、ワシについて参れ。」

「はい。」

ていうか階段ひとつしかねえじゃん。

行かなきゃダメじゃん。

…仕方ねえ!!!
 
「ウルアアアアァァァアアアアーーー!!!!」

壁おもいっくそキック。

「こんな事もあろうかと脱出口を作っておいたのさー!!!」

「王様!!王様!! 王子がバックレました!!!」

「なんじゃとー!!! 探せ探せー!!」

あえなく逮捕。

「わかったよ!!行くよ!!行くさ!!」

「それでこそわが息子じゃ。…ではこちらに宝箱がある。

それを使って旅の支度を整えるがよい。」

中には 銅の剣と50Gが。

…どう考えても足りない。

何故一国の王子がこんな貧乏スタートなのか。

そういう企画なのだろうか。(←テレビ?)

革の盾も買えないではないか。

「…あ!! そうか!!」

「どうした?息子よ。」

「こいつを今すぐ10倍にしてきてやるぜー!!!」

「ど、どこへ行く王子ー!!!」

王子、毒消し草を箱買い。

大量の福引券。

握り締めてダッシュで福引屋に行く途中で 逮捕。

「ふざけんなこの!!!

15、16のガキがスロットなんかにハマっちゃいかん!!!」

「ああ!? うっせぇクソジジィ!! スっこんでろ!!!」

「な、何故じゃ!!何故お前はそんなに反抗的なんじゃああ!!」
 
「てめえがオレにつけた

名前が気にくわねえからに

決まってんだろおオオ!!!!!!!」

納得。

名前が 「うそつき」 じゃあねえ。(←そんな名前つけるな管理人。)

そんなこんなで旅立つ王子「うそつき」。

が。

どこに行ったら良いのか。

「行け」としか言われてないからなあ…。

とにかく北へ行こう。

するといきなり 「おおなめくじ」2匹と「アイアンアント」1匹に遭遇。

死に目を見る。

これはマジでやばい。

すぐにお城に駆け込む。

つーか でかいナメクジとアリから瀕死の重傷を負ってしまう王子 と言うのも

貧弱過ぎるキライがありますが、まあよし。

鍛えなおし。

若干レベルの上がったあたりでまた出発。

今度はただ北へ行ってもつまらないので北西の方向へ。

すると 最初の町「リリザ」発見!

いいね。 「星をみるひと」なら見えてなかったかも。

ここでしばらく休息を取り、街の中の西側入り口に立ってる女の人に

「あなたもしかしてローレシアの王子?」 とか聞かれて 「はい」 と答えたら

「やだ、からかわないで!」 と言われたので とりあえずソバットかまして、

さらに北上。

そこには。

サマルトリアの城が。

聞けばこの城には自分と同じロトの血をわけた王子がいると言う。

一刻も早く会い、旅を進ませなければ。

王子「うそつき」の旅は、まだ始まったばかりである…。

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