怒りの挑戦状(GCCX 三丁目の有野レビュー)

今日、長文です。でも書いても書いても書き足りないんです。ごめんなさい。

内容は3DS「ゲームセンターCX 三丁目の有野」レビューです。


はあ…。

有野の挑戦状は1も2も死ぬほど面白いなあ…。

あのー、3DS「三丁目の有野」を買いましてね。

はあ…。

今、「ルーミーと魔法のホウキ」、「WingHero」、「ソーマの秘宝」、

「ザウルスボーイ」ときて、「BREAKSHOOT」のノルマに挑戦しているところです。

あと10円ゲームを2つクリアして、ジャンケンゲームで大当たりまで出しました。

さらにLCD風ゲーム「CHEESE TUNNEL」も遊びました。

通勤時間をめいっぱい使って、遊んでおります。

けど…。

なんなんだこのモヤモヤした気持ちは!!!!

比較しちゃ悪いとは思うけどさ、

後にWiiU「ファミコンリミックス」を世に出すインディーズゼロさんと

ここまで違うのか!っていうくらい違う。

もうねー、ダメなんですよ。悪いところばかり目に付くんです。

まず基本的な事として、アドベンチャーパートの絵が雑すぎる…。

いやもう、似てないのはいいですよ。せめてもう少し丁寧にやってよ!

なんで全部パワーポイントの図形で描画したような絵なの!!?

キャラも。背景も。異常な気持ち悪さ!

そして、ゲームはゲームで何のポリシーも無いドット絵。

1980年代のレトロ感をうたっているのに、

その背景の鮮やかなグラデーションはなんなんだよ!

もうさー、架空のファミコンやスーファミをきっちりその世界で作り上げて、

グラフィックも音楽もファミコン感、スーファミ感をちゃんとだして作っていた

前作、前々作に比べて、あまりにも…なんなんだろうこれは。なんなんだ!

あとあの、今作に出てくるゲームは、

元はアーケードで、後に家庭用で遊べるようになるという設定があるんですけども…、

1980年代で無劣化移植なんてありえねーかんな!!!

そこもさー、また前作の話で申し訳ないんだけど、

挑戦状2作目にね、1作目で出たソフトの一部を、オマケで収録してあるのよ。

でもそれがまたさー、「MSXに無理やり移植しました」っていう体でやってあるわけ!

どうですかこのスゴさ。こだわりの劣化移植ですよ。ちゃんと色数落ちてるの!

あーあ。あの頃はよかったなあ。愛があったよ。愛がね。

…それと、全体的に爽快感が無いのも致命的。

前作、前々作それぞれのタイトルに必ずあった「気持ちよさ」が、無い。

何でもかんでもバリバリ弾が撃てるとかそういうことじゃなくて、

ねちっこいゲームならねちっこいなりの気持ちよさって、あるじゃん。

最初にアンロックされる「ルーミー」は結構よかったんだけど、

次の「WingHero」なんかはもうホントひどい。最悪。

あの当時だってあんなつまらないシューティング無いよ。

タメ攻撃のテンポが悪くて全然使えないし、ボムの軌道も気持ち悪いし、

アイテムの差別化もいまいちできてないし。

このゲーム、元ネタは明らかに「スカイキッド」なんですけど、

スカイキッドのいいところを全部抜いたらコレになると思うよ。

少なくとも開発のグレフ社って、シューティングで名を馳せたトコなんじゃないの?

なんで得意分野でクソゲー繰り出してくるの?誰も、何も言わなかったの?

他にも言いたいことが山ほど。

「ザウルスボーイ」はレトロ愛が無いけどまあ、まだ遊べるかな。

イライラするけど。ノーマル武器が効かない敵がわいてくるザコラッシュがあって、

ダメージ受けて武器を失うと、自殺するしかなくなる…とかね。イライラするけどね。

ニセのカービィ作るならカービィ見習えよって思う。

「ソーマの秘宝」はちょっと盛り込みすぎてると思う。

攻撃手段なんて逆に無かったほうがよかったんじゃないだろうか…。

「BREAKSHOOT」はネオジオ風ブロック崩しっていうテイストなのに、

ちまちましすぎてネオジオ感まるでなし。もっと大げさにしないとさあ。

ホント…。もう…。たくさん書いてんな今日…。

まだまだゲームあるのに、どうなっちゃうんだよなあ。

それでもやるけどね。もう意地だよ。意地!

お願いだから、残りは面白いゲームであって欲しいです。


…で、最後。今日これだけは言っておきたい。

本作で、すごく許せない事があるんですよ。

ジャンケンゲームとLCDゲーム。

ジャンケンゲームは、メダル入れて、勝つとルーレットが回って、

数字の分メダルをもらえるやつ。同世代の人ならみんなやった事がある、アレです。

あれって、LEDランプが変化して、グー、チョキ、パーを表現してたでしょ?

それが動作原理じゃないですか。LEDのパターンでやってるからね。

…だから、手首のあたりのLEDは動かないはずなんですよ。

でもこのソフトに搭載されたそれは、

グー、チョキ、パーで全部LEDの位置が変わるわけ。

…重箱の隅をつつくような話なんですけど、

でもそれってつまり、レトロの本質を理解して無いってことじゃないですか?

同じことがLCDゲームにも言えます。

LCDゲームって、固定の黒い液晶パターンを組み合わせて表現してたでしょう。

画面を指で押すと、なぞの虹色とともに全パターンが見えたりしたものです。

でもこれは、違うんですよ。

主人公はネズミで、画面上下からネコの手が迫ってくるんですけど、

そのネコの手が絶対にパターン表現としておかしい挙動をしてるんですよ。

手の形がそのまま迫ってくるなんて…。ありえない!

さらに、ネズミを捕まえたときはもっとひどくて、

ネズミとネコの手が普通に重なってしまうんですよ。

そんなの、LCDゲームでは絶対にありえないことです。

これが、この雑な仕様がどうしても許せない。

くだらない話?いーや違う。

こういうレトロ技術を軽視して、レトロをうたうゲームを作るのって、

絶対やってはいけないことだと思いませんか?

レトロ愛の無い人たちが作ったゲームを、手放しで楽しめますか?ねえ。

なんかせっかく築かれてきたすばらしいシリーズを踏みにじられた気分です。

つかジャンケンゲームの権利を獲得して、まんま移植するのならともかく、

なんでこんなもん入れたんでしょうね。

所詮ニセモノだし。で、別に新しいギミックがあるわけでもないし。

…まるで意味がわかりません……。

どうしても、安易にレトロをかぶせて、CXを食い物にしたとしか思えない…。

ということでちょっとイライラが収まりませんが、

それでも愛してやまないゲームセンターCXのゲームですので、

前を向き、歯を食いしばって遊んで行きたいと思います。

がんばるぞ!

※4月16日追記:BREAKSHOOT以降の続きを書きました。こちらのエントリをどうぞ。