セイソウのグングニル #03

「最近依頼が増えたわね……」
イヴァルディがこぼす。

「お金貯まるのはいいけど……たまには買い物でも行きたいな」
「そうだな……」
「ねえ、ニルはそういうの……ないの?」
「何がだ」
「例えばその……さ。好きな人と出掛けたり」

少し間があく。
「無くは……ない」
「何それ?」
「……」

「……はあ」
少し呆れた調子のイヴァルディが依頼に目を通す。

「うっ……、これ」
「どうした?」
「ターゲットは40代後半……男性、体格は170cm・90kg程度……」
「男性……」
「名前はベイン=オオタ。街の女性を催眠状態にして襲う通称……”種付けおじさん”」

「種……なんだって?」
「何度も言わせないで。種付けおじさんよ。政財界の大物の娘を手籠にしたとか……」
「やり手だな」
「あなたが言うなんてね。……やれるの?」

「無論だ。だがまずは、居場所を掴まねば」

お気に入りの黒いスーツ、ワインレッドのシャツ、短めの黒いネクタイ。
持ち物は事務所のカードキーのみ。
獲物である”槍”は、普段は後ろに回して尻尾のように見せている。
先端にはイヴァルディが作った、ファーのついた帽子が被せてある。

槍の先端を覆っているため、何も問題は無い。
そうして彼は今日も、獲物を探す。

中心街。
駅は目の前。大きな広場。地面に白線の跡。
今となっては、その白線に意味を求めるものはいない。
ひしめく人、人、人。行き交うホバーカー。ホログラム広告。レーザーネオン。
屋台の匂い、香水の匂い、乾物の匂い、薬品の匂い。
水は高値で取引され、水より安いアルコールが飛ぶように売れる。
生花は宝石よりも高価で、まず下層の人間には手が出せない。
雑多な音楽がそこらじゅうで聞こえる。

そしてここにいる誰もが、ネットの繋がりだけでは満たされなくなっている。
出会いと刺激を求めて、今日も人は街をさまよう。

「ようシッポのにいちゃん!どうこれ!見ていきな!」

屋台でガラクタを売る女。
薄いピンクのバクハツ頭。まるでパンダのようなアイライン。無数のピアス。
体中の傷に縫合の跡。破れたTシャツ。はだけた胸。
若い見た目だが、あぐらをかきまるで老婆のようにキセルを蒸す。
名は、オクラル。

「……」
「なんだいノリ悪ぃな。それともアレ?例の名前で呼んじゃう?」
「……っ」
「まま、そういう顔すんなって。欲しいんだろ?いつものやつ」
「ああ」

「入んな」

屋台を放り出して裏の店へ連れていくオクラル。
中には大量のサーバとモニタが山と積まれていた。
彼女の本当の仕事は、情報屋だ。

「さて……今日は?」
積みあがった電子機器の前に座るオクラルは、
さながらどこかの仙人のようだ。

「こいつを探している」
種付けおじさんの写真を見せる。

「なんだ……あんた、本気か?」
ニルが探しているということは、
ほぼ間違いなくそいつを殺すということだ。
オクラルにはそれがわかっている。

どう殺すか、という事も、わかっている。

「まいっか。そいつ……は、この近辺のアパートに住んでいる。地図は……」
どこからか引っ張り出してきたキーボードをチャカチャカと打つ。
タバコのヤニで見事に変色している。

タン、とリターンキーを押す。
ぎぎぎっ、ぎぎぎっと古びた感熱紙のプリンターが紙を吐き出す。
ぞんざいに千切られた紙切れを受け取るニル。

「そこに行けばいい。まったく今時、端末も持ち歩かないなんて……」
端末とは、携帯電話の事だ。
スマートフォンのような端末もあれば、ガラケーのような端末もある。
おもちゃの携帯にチップとモニタを埋め込んで使う者もいる。

「……支払いは後日」
「毎度どーも!……それにしても」

おもむろにニルの元に近づくオクラル。
そっと槍を手にし、すりすりとやさしく撫でていく。

「ほんっとうに立派な槍だねぇ……。このむせるような香り……」
すこしとろんとした表情でやわらかな槍を頬に当てる。
「この体で一度、お相手してもらいたいわぁ……」
何かスイッチが入ったように、
ぎゅぅっと、槍を愛おしそうに抱きかかえ、顔を密着させ、深呼吸する。

「相手……してやろうか?」
そう言われ、はっとするオクラル。
「いや、冗談!シャレにならん!死にたくないわ!」
槍から手を離す。

「……まあ、今際の際にはお願いしたいもんだね」

オクラルの店を後にする。
目指すは、種付けおじさんことベイン=オオタの住処。

あっさりとたどり着いた。
セキュリティも何もない、昔ながらの古いアパート。
下層の貧民は未だに電子ロックのかからない家に住んでいる。
下水の臭い。じめついた空気。

…いる。

戦闘態勢に入る。
さっきまでシッポのように大人しかった槍が、
次第に強力な硬さを帯びてくる。
静かにドアを、槍でノックする。
返事がない。
だが、確かに人の気配がする。

「失礼」

そう言うとニルはドアを突いた。
バキョッという音とともに、カギとチェーンが外れる。

「!」
中には、精気を失いぐったりした様子の少女が数人いた。

その横で、ベッドに座りパンツ一丁でタバコを吸う1人の男。
「……なんだ?」
間違いない。こいつだ。
こいつが、種付けおじさん。

男はゆっくりと立ち上がる。
ゴキゴキと首を鳴らすと、ニルの容姿を見て
「なんだ……仲間か」と言い、ニヤリと笑った。
「あんた強そうだな……。何が目的だ? ……オレと一緒に楽しみたいのか?」

「貴様には……逝ってもらう」

「そうか」
男は笑みを強める。くすんだ歯がのぞく。

「だが私にそれができるか……なっ!?」

言うなり端末の画面をかざしてくる種付けおじさん。
妖しいピンク色の光がニルを襲う。

「ぐっ……!」

催眠アプリだ。
相手を都合のいいように動かすことができる、都合のいいアプリ。
まさか実在したとは。

「さあさあさあさぁああ! お前も言いなりになれぇッ!!!」
光はどんどん強まっていく。
「ぐはっ……! ご……ご主人……さ…………」
「ふわーーははははは!!!! さあ!貴様も従順なメイドになれ!! そして闇市で貴様を」

ドジュッ
「ほぅっ!!?」

まるで、時間が止まったような気がした。
静寂。
持っていた端末が、手から滑り落ち、ゆっくりと落ちる。
槍は、大きく弧を描き、後ろから種付けおじさんを貫いていた。

「な……ぜ……」
だらりと崩れる種付けおじさん。
どこか明後日の方向を見つめながら、ゆっくりと話す。

「さっ……催眠アプリは、完璧の……はず。なのに……どうして……」
「簡単なことだ。意識の一部を槍に転移させた」
「そん、な……。本体は……抜け殻だった、と……言う……のか」

「さあ……止めだ」

串刺しにしたまま、手も使わずに種付けおじさんを持ち上げる。
種付けおじさんは痙攣をおこすばかりで、身体中が動かない。
手足を大きく広げ、息を吸うニル。

「罰だ」
そう言うとニルは、全神経を槍に集中させた。
槍の根本が淡く光り、次第に肥大化していく。

「スペル・マシンガン」

刹那。
ズドドドドドドドドドドドドドッ--
「ぎゃああああああああああああああああああああ!!!!! 」

まるで禁忌の魔法(スペル)が如く、
バリウムにも似た大量の液体が、力強く、体内に叩き込まれた。
体内を高速で飛ぶ液体は骨を折り、内臓をつぶし、容赦なく広がっていく。
ボコボコと音を立て、腹がどんどん膨らんでいく。
「あばばばっばばばっばばばばば」
そして--

「がっ」

ドーーーーン……

くぐもった破裂音とともに、種付けおじさんは爆散した。

意識を取り戻す少女たち。
気がついた時すでにニルは、いなかった。

少女たちはどこか英雄の匂いを感じ、帰路に着くのだった……。


キライなんですよね、種付けおじさんが。
なんか気持ち悪い。
そんなおじさんいたらイヤじゃないですか。
だから殺しました(笑)。

いや正確には、なんか、あの、
不自然な気持ち悪さのおじさんがね、
いるじゃないですか。
わかります?進撃の巨人の後半に出てくる、みたいな顔の。
顔が過剰なやつ。そういうのが苦手です。

せっかくの空想世界なので、
相手はかわいいか、イケメンがいいですね。
まじめか。

セイソウのグングニル #02

強靭な槍”グングニル”を操るニルとイヴァルディの、次なるターゲット。

武器商人。放火堂のミナミ。
最新のプラズマ兵器をこの街に持ち込もうとしているらしい。

依頼人からの書類に目を通す。
「こんなものが使われたら……ネオカナガワは……」
「モノに興味はない。依頼を遂行するのみだ」
「……そうね」
「オレたちは正義の味方じゃない」
「ニル……あのね」
「正義の味方は、表舞台に出るものさ」
「……」

そう言うとニルは、闇夜へと溶けていった。

ネオカナガワ。
人口500万人の大都市。
2020年に起きたオリンピックに起因する第3次世界大戦により
敵対国の総攻撃を受け、日本の大都市はほぼ壊滅。
横浜でも川崎でもない荒涼としたこの土地に人々は移住し、
独自の発展を遂げてきた。

元々外国人の出入りが激しいこの地域は
新たな文化創造拠点に相応しく、
今やあらゆる人種が混在する場所となっていた。
すべての貪欲な想いが交錯する街。それがネオカナガワ。

しかし膨れ上がりすぎた人口により、秩序は完全に破綻していた。
毎日のように起きる殺人。ドラッグ。売春。人身売買。
そしてその上空、分厚いスモッグの上には
政府とごく一部の選ばれた人間だけが住める空中庭園、グラズハイムがあった。

「……いつになったら住めるんかな、あそこ」
ミナミは上空を見上げてポツリと呟いた。
リノ=ミナミ。
見た目は高校生ほどだが実年齢は40歳前後。
流行りのミュータント整形を施しているようだ。
肌色は青。7色の髪。小さなツノも見える。
路地で銃を並べ、売りさばく。

「こいつ?こいつはねえ… 19万8000えぇん」
独特のイントネーションで武器に値段をつけていく。
ネオカナガワでは、銃の所持自体は合法だ。
ただし武器は申請が義務付けられており、
認可されなければセキュリティロックがかかり、動作しない。
彼女はロックを外した非正規の”脱獄品”と呼ばれる武器を扱っている。
ゆえに、ほとんどが盗品だ。

「まあこんな生活も……もうすぐ終わりだ」
一通り今日の商売を終えると、フード付きマントを着こみ、
手下と共に足早に路地を去っていく。

小型のホバートラックで向かった先は、街の郊外。
大きな倉庫の一角に、それはあった。

プラズマ・ブラスター。

強力なプラズマ波をあたりに放出し、
あらゆる電子機器をダウンさせてしまう兵器。
電子機器に依存した今の世界でこの兵器を動作させることは、
街の死を意味する。
ブラックマーケットで売れば少なくとも、100億はくだらない品だろう。

「よし……じゃ積み込め」
黒づくめの手下が4人がかりでトラックにプラズマ・ブラスターを積み込む。
小型とはいえ、非常に重い。
「落とさないようにな!保証はきかねーぞ!」
荷が振れないように、他の荷と一緒にベルトで縛る。

「……いいだろう。じゃ、出発だ」

「ミナミさん」
ふいに、手下の1人がつぶやく。
「なんだ?」
「これ……誰に売るんですか」
「お前に言って何になる」
「ただちょっと……気になりまして」
「誰だっていいだろ……金さえもらえれば」
「そうですね……」
「大体お前には関係のないことだ」
「そうでした……すみません」
「? ……お前」
「なんでしょうか」
 
 
「お前…… 誰だ?」
 
 
ミナミが銃を抜こうとしたのその瞬間、
その手下はマントを投げつけ、大きくジャンプした。

ゆっくりと、バク宙で空を舞う男。
しなやかな手足とともに、彼の”槍”もまた、優雅に舞っていた。

「お、お前、まさか……」

今その名前を出すことを躊躇うほど、ミナミは恐怖心で一杯だった。

凄腕の清掃屋(スイーパー)。
まさか目の前に。
ウソであってほしい。
路端で聞こえて来るあの噂話。
どうか。ウソであってほしい。

「グングニル」

聞きたくない名前を聞いてしまった。
背筋が凍る。
槍が発する熱による上昇気流を使い、
ゆっくりと降り立つニル。
彼の眼はまっすぐ、ミナミに向けられていた。

……20メートルほど先に、死神がいる。
気がつくとミナミは失禁していた。無理もない。

「くっ……」
「貴様には……逝ってもらう」

「いっ……いいか!動くなよ!こっちには銃があんだからなぁっ!」
手下とともに銃を向ける。サブマシンガンだ。撃たれればひとたまりもない。

「無駄だ」
言うや否や、ニルはミナミとその手下へ向かった。

「うわああああああああああああッッ!!!!!」
ズダダダダダダッ!!!
手下とともに慌ててサブマシンガンを乱射するミナミ。

しかし、銃弾は当たらなかった。
槍を持ち、プロペラの如く振り回すことで
いともたやすく、チュンチュンチュンチュンと銃弾を弾いていく。

弾を撃ち終えた手下。目前に槍を振り回す男。
慌てて武器を持ち替えようとするが、

「遅い」

薙ぎ払うように3人の手下を槍が襲う。
しなやかに、強く。骨の折れる音。断末魔。
あっという間だった。

ミナミはあまりにも絶望的な状況になす術なく、座り込んでしまった。
槍を片手に、にじり寄るニル。

「た……頼む!マジ助けて!なあ!こんな……
こ、こんな可愛い子を、なあ!お前!ここ、殺すなんてぇ、そんな」

ミナミの前に立ち、ゆっくりとミナミを持ち上げるグングニル。

「わかった2割やる! 2割!! どうだ!? じゃもう2割! 4割だ! 4割やるから」
 
 
ドシュッ
 
 
「ひぐぅっ……! あ……」
槍が、容赦なくミナミを貫く。脳が快楽で一気に汚染される。
眼は寄り、上にぐるんと向いたまま。
だらしなく舌を出し、そのまま息絶えてしまった。

「愚かな……」
プラズマ・ブラスターを一瞥すると、ホバートラックごと海の底に沈めた。
ぶくぶくと、音を立てて藻屑と消える。

朝焼けがまぶしい。
槍についた露を払い、帰路についた。

彼の戦いは続く。この槍のある限り。


やってみてください。
こう、ね?
2割!ね。右手でピースして。
もう2割!ね。左手でピースして。
そんで、目を寄せて、上向いて、舌を出す…と?

あっ、おかあさんに怒られる。
もしくはチコちゃんに叱られる(冤罪で)。寝よう。

拍手レス

さっそく拍手ありがとうございます!
投稿前に毎回見直してますが、修正ばっかりで時間かかる(笑)!

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セイソウのグングニル #01

「後ろからひと突き……か」

現場はきれいなものだった。路地裏。横たわる死体。女性。20代後半。
道の先には女性の住むマンション。おそらく帰り道。
ほんの一瞬の出来事だったことが窺える。

「グングニル」

そうベテランの刑事がつぶやいた。
若手の警官が不思議そうに尋ねる。

「グングニルって……なんですか?ファンタジーの?」
「ああ……オレはあんまそっち方面は疎いんでな。そう……槍だ、槍」
「そのグングニルがどうか……したんですか?」
「ホシ(犯人)の名前だ。おい、ここを見てみろ」
女性の死体をばつが悪そうに指差す。

「こ、これは……!」
 
 
 
--20XX年。ネオカナガワの一角。
下層のとあるビル。8階。男女の話す声。

「お見事……ね。さすがグングニル」
「やめろよ」
「そんな事言って……意外と気に入ってるくせに。その名前」
「……」

くたびれた革張りのソファに腰掛ける、中性的な顔立ちの男。
髪はショートだが前髪はだいぶ伸びており、目はほぼ隠れている。
彼こそが、グングニル。
当然だがグングニルというのは偽名だ。彼の本名ではない。
普段はニルと呼ばれている。

仕事は清掃屋(スイーパー)。
清掃と言っても、対象は専ら”人間”だ。

「報酬はいつもどおりポストに……」
言うやいなや、ガサッという音が玄関から聞こえて来る。
「……入ったみたいね」
おもむろに玄関に出歩き、報酬を拾い上げる。

彼女の名はイヴァルディ。もちろん、偽名。
胸ばかり大きいのがコンプレックスらしい。
ニルのマネジメントをしている。

「……あら。また依頼が入ってたわ。忙しいわね……ニルも」
「今度のターゲットは?」
「本当、仕事熱心よね……。カーロン=ルーゴス。サニーコープ社長。
表向きは、やり手の経営者。
でも実態は……人を人とも思わないブラック社長てとこね」

イヴァルディがターゲットの写真を見せる。
なかなかの美女。眉が太く大きな鼻が特徴的だ。
「彼女は今裁判で係争中……。まあ……小物だわ」
「小物でも全力で仕留めるさ。この”槍”で」
 
 
 
翌日。深夜。
ルーゴスの自宅。

「ジャップのアホども……やっちゃえ裁判みたいな空気だしやがって……
どうせ金が欲しいだけだろ!この金1円もやらんぞ!っざけやがって!」
ひたすらにワインをあおるルーゴス。
「おい!そこの警備!」
「はっ」
「お前、私の相手をしろ」
「そっ……それはどういう……」

警備に壁ドンをキメるルーゴス。
ブラウスの奥に下着がチラつく。
「そんな事、私に言わせる気か……?」
「いやっあのっ……ち、近いですルーゴスさま」

ルーゴスのワインにまみれた吐息が警備の男を包み込んでいく。
吐息は少しずつ、少しずつ、ゆっくりと、警備の意識を奪っていく。
あたたかい、甘美なる吐息。
目がうつろになっていく。
すっかり蕩け切った……その瞬間。

「ふっ……あっはははははは!」

突然笑い出すルーゴス。
「お前みたいなモブ風情が……あっはははは! おい吐息分の金払えよ! なあ!」
警備は感情がぐちゃぐちゃになってしまい、その場に座り込んでしまった。
ルーゴスがヒールで一発、蹴りを入れる。

「ったくモブに人権なんかねえってのに」
小さく毒づくルーゴス。そのままワインを片手にベランダに出る。
大きな月。眼下に夜景。天を仰ぐ。
ワインを撒き、声を上げた。

「裁判がどうした!私は逃げきってみせるぞ!!!
どうしても止めたきゃ殺してみろーーーーーッッ!!!!!」

その時だった。
ヒュッという音とともに、ルーゴスは天高く打ち上げられた。
「なっ--!!?」
体は宙を舞い、屋上に叩きつけられる。
「ぐぁっ」
月明かり。ワインまみれのスーツ。
酒の所為か、打ち付けた影響か。頭が割れるように痛い。

わけもわからず起き上がると、
そこには月の光を浴びた1人の男がいた。
「だっ……誰だ!」

男は静かに言った。
「……グングニル」

逆光から浮かび上がるシルエット。
そこには、男から、あきらかに、
巨大なグングニルがそびえ立っていた。

風を受け、木々が凪いでいる。
そんな中でも、微動だにしないグングニルが、そこにあった。

「おあっ……お、お前!そのなんだ……それが、グングニルか!?」

「そう……グングニル。貴様をグンとやって、グニる」
「グンってやって、グニる……!? う、う、……うわああぁぁああーっ!!!!」

聞いたことがある。清掃屋?殺し屋?だがもう、なんでもいい。
とにかく今、そいつが目の前にいる。

裁判どころではない。今ここで、殺される。

恐怖のあまり逃げ出そうとしたその瞬間、
すでに背後にはニルの姿があった。

「いっ……!? いつの間に!!?」
「私が近づいたのではない。貴様が近づいたのだ」

どうやらニルの先から出ている粘度の高い液体で
ルーゴスは引き寄せられたらしい。
あまりに瞬時の出来事であったため、
ルーゴスは自分の背後に回られたと錯覚したのだ。

「さあ……遊びは終わりだ。」
「ぐっっ」

「貴様には……逝ってもらう」

ルーゴスの体をガッチリとホールドするやいなや、
一気に下から、”槍”を突き立てた。

ドシュッッ

「!!!! はぅっっ…… がっ…… か は……っ……」

あっけないほどの一撃。
数秒の痙攣を経て、白目をむきドサリと倒れ込むルーゴス。
抵抗することもできない。即死だった。

「社長!」
警備が屋上に来たときには、すでに社長は事切れていた。
ニルもまた、姿を消していた。
あたりには、芳醇なワインの香りが漂っていた……。
 
 
 
翌朝。事務所。

ニルはプロテインを飲んでいた。
「昨日はどうだった?」イヴァルディが様子をうかがう。
「いつもどおりだ」
「そう……さすがね、ニルは」

「依頼は?」
「今日は……ないかな」
そういうとイヴァルディはまた眠りについた。

束の間の休息。
珍しく穏やかな顔を見せるニルだった……。


おひさしぶりです。ジャジャです。
いきなりの下ネタ発進です。どうですか。どうですかこのやろう。

えっと、TYPは下ネタをやらないポリシーで20年間運営してきました。
であのー、逆に、
ウチでやる下ネタってどういうのだろう?というのをですね、思いまして、
もう今年は2020スーパーベースボール(SNK)イヤーですので(笑)、
書いてみてもいいんじゃん。って事で。そのまんま書いてみました。

これ、12話まであります(笑)。
もうほとんど出来上がってます。

今日から毎日アップしていきたいと思いますので、よしなに…。
ちなみに当初はもっと描写が露骨で、サイトに上げるつもりありませんでした。
でもねー、こういうのってもう、欲求そのままだから、
書いてて楽しくなっちゃうんですよね(笑)!
そうなるともう、サイトに載せないともったいないってんで。ねえ。

うーん、久々に、完全なる「自分のための創作」だなって思います。
需要がオレで供給がオレ。さいこう。
もうさあ、そうやって生きていこうよ。オレ気が付いたら中間管理職だよ。
おちんちんくらい好きに動かさせてくれよ。もう。


あ、今年もよろしくお願いします。
ギリギリセーフ!steamで旧正月セールやってるくらいだし!
よかったら拍手ください。くれなくても勝手にやります。

2019年は、自分の中では種まきの年でしたね。
そしたら、まー根腐れしましてね(笑)。
小学館さんとか。行きましたね。いい思い出です(笑)。

NintendazeCOMMENTARY公開!

先週、任天堂まとめ本「Nintendaze」を公開しました。
そして今日。その解説本ということで…
全ページにコメントをつけた「Nintendaze COMMENTARY」を無料公開します。

 

上のイラストをクリックしてください。PDF落とせます。
こちらからでも。
【ダウンロード Nintendaze sideA】
【ダウンロード Nintendaze sideB】
※sideAは約58M、sideBは約79M程度あります。

えっとー、もうだいぶ年月経ってるし読みにくいかなーというのと、
結構MOTHER関連は練ったものが多いので
リアルタイムならともかく今伝わりにくいかなーというのと、
なにより新鮮に読んでほしいというのがあって、作ってみました。

サンプルはこんなカンジ。

だいたいこんなような。
ていうか無料公開なので、あとはもう読めばいいじゃないかと思います。

sideAは天丼ネタの初出が結構あるかなあ。
sideBはもともとの本がネタ相当練ってあったので読みごたえあるかも。

つーことで!ぜひお楽しみください。
また、感想もお待ちしておりまーす。

Nintendaze公開!

できました!
任天堂同人誌まとめ本「Nintendaze(ニンテンデイズ)」です。
「sideA」「sideB」の2冊です。

上のイラストをクリックしてください。PDF落とせます。
こちらからでも。
【ダウンロード Nintendaze sideA】
【ダウンロード Nintendaze sideB】
※sideAは約53M、sideBは約69M程度あります。
※さすがに古いので(特にsideA)ある程度ひどいクオリティなのは許してね(笑)

sideAはアナログペン入れだった頃の分、
sideBはフルデジタル移行後の分、
あわせて…何ページ?まあいいか(笑)!

おまけも各冊4ページずつ、計8ページ。
4コマ4本と、イラスト6点(いつも通りのやっつけ含む)です。
おまけのイラストは…こんなカンジ。

つか無料なのだから好き勝手に見ればいいのだと思います。


来週土日あたりで、
さらに各ページにコメントをつけたコメンタリー版を配布予定です。
まずは読んでいただいて。
コメントみると、またちょっと背景やネタがわかっておもしろい、みたいな。
そんなカンジで。

ひさびさだなあ同人誌…。

ぜひ感想聞かせてください。
拍手でもtwitterのリプでもなんでもいいです!

よろしくお願いいたしまーす。

20th


ということで。
せっかく20周年なので…twitterに書きましたが、
過去のロッキンチェアー同人誌から任天堂のネタを
ほとんど集めた「まとめ本」を、無料公開したいと思います。
新しい同人誌という事で…。
もう、最後に本出したの、8年前とかだし。さすがにいいでしょう。
買ってくださった方も、手放された方も多いでしょうし。

タイトルは「Nintendaze(ニンテンデイズ)」です。
任天堂と暮らした日々。
めまい(daze)がするほど遊んで浮かんだネタを、放出します。

MOTHERが一番多いですが、
どうぶつの森とか、ルイージとか、いろいろありますね。
今一生懸命まとめてまして、追加でイラストも載せてね。
日曜か、月曜の夜には!

ちなみに200ページくらいありそうなので、
アナログでペン入れしてた頃と、オールデジタルの頃とで
分けることにしました。公開の際には、楽しんでいただければ幸いです。
ちなみに、いくつかのネタは意図的に抜いてあります。
本によってはまんま載せてるのもあるけど…。
少なくともゲストさまの原稿は載せません。

ていうかこんだけ経つとそういう事に関する問題よりも、
読まれる皆様方が、ゲームの記憶がうろ覚えな状態で、
…たとえば当時ホットだったMOTHER3のネタとか見て大丈夫なん?ていう(笑)。
もうみんな老人ですから。ねえ。覚えてます?こっちは忘れたよ?みたいな。
スマブラ本とかもありましたよ。
スマブラはWiiの頃ですよ。大丈夫ですか。
あ、でも最新作でスネークあたりも参戦したからいいか。いいのか?
まーいいや。とにもかくにもおたのしみに。


本当は20年間の事件簿とかやってもいいんだけど、
言ってない事なんてうす暗い話ばっかりだからいいや!
たのしい事だけ言って暮らそう。
そういう人が集うサイトだったし。ね。

拍手レス

はーなかなかここに来れなくてすみません…!
ホント申し訳ないです。以下レス!

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拍手レス

メガドラミニ、楽しみでしょうがない…
ということで拍手レスです。

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令和

あけおめ。