連続twitter向け小説「ラノベサラリーマンの憂鬱」。
※一時期のtwitterをまとめたものです。
オレの名は幻想刹那。どこにでもいる普通のサラリーマンさ。
今日も怠惰な一日を過ごすに過ぎないはずだったんだが…
上司がオレに、幾千の時を越えてこう話した。
「我は貴様の支配者である。コピーを我に」
冗談じゃない。
オレは奴の傀儡にはならない!
「貴様…この世界で唯一神である我に逆らう気か!」
奴の戦闘力が加速する。
だめだ!今はまだ時ではない!
このままでは奴の究極魔法-この世界で禁忌とされる秘奥義-で、
自らの領域を失ってしまう…!
力の解放と言う呪縛から解き放たれたオレは、
結界に守られた聖なる約束の地へと向かった。
時間は人を待たない。オレもまた、限界を感じていた。
彼らはオレを迎え入れてくれた。あたたかい食事が心地いい。
そして、かの地の人々はいつでもオレを笑顔で支えてくれる。
(かわいい女の子の挿し絵)
気は熟した。闘いの場がオレを呼んでいる。
ついに、終止符を打つ時が来たのだ。
仲間が待つ、牢獄と言う名の戦場へ。
しかし…、そこでオレは愕然とした。
数分前まで笑顔でいた仲間が、まるで洗脳されたかのように机にかじりつき、
魔法の石板に向かい呪文を呟き続けていたのだ。
オ、オレが闘いを放棄したばかりに、仲間が、仲間が…!
オレは絶望した。
かつての仲間は錯乱し、オレに仕事しろボケナスと言う。
だがオレはそんな誘いには乗らない。
石板に向かうふりをして、反撃のチャンスを伺う。
石板から異空間へアクセスする。
…異空間にいる恋人は、いつだってオレを裏切らない。
変わらぬ顔、変わらぬ愛。やすらぎ。運命。心。肉体。血。骨。すべての証明。
…時は満ちた。この牢獄から抜け出すんだ。
卑怯者なんかじゃない。卑怯者かどうかは、神が決めることだ。
このカードでオレはデュエルする。後ろは振り返らない!
(かわいくてほぼ裸の女の子の挿し絵)
オレは精一杯の力で牢獄の門をこじあけた。
地球だ!
求めし自由を、オレは手に入れた!
もう何者にも束縛されないアガルタが、そこにある。
見えない明日がくるその時まで、オレは眠りにつくことにした。
世界が、オレを祝福していた―――。 (おわり)
※ラノベ評論家のプレ評価:
内容はありふれたライトノベルだと思います。
女の子の挿絵を有名な方に頼むかどうかで売り上げが大きく変わりますので、
文章を推敲するより、挿絵を誰に依頼するかを担当とよく検討してください。