ヴォルケンクラッツァー

このゲーム、一体何なんだろう。

怪しい世界観に怪しいシステム、怪しい敵、怪しい主人公…。

怪しさ爆発のアクションゲーム。それがヴォルケンクラッツァーです。

主人公は怪しい塔を攻略し、「勇者の証」を手に入れなければなりません。

しかも、証のある「中央の塔」へはすぐに行けず、

20階ほどの「西の塔」を先にクリアしないといけないというストーリーです。

でね。

この上り方がまた特殊で…。

塔といっても途中でザコがわんさか襲ってくるわけではありません。

各階に1匹モンスターがいまして、そいつと必ず戦うというシステムです。

戦闘はすべて1対1。

つまり、西の塔では20回の戦闘を終えれば登頂したことになります。

また、戦闘ごとに経験値が取得でき、主人公は少しずつ強くなっていきます。

で、

それ以外のことは…ほとんどありません。

塔を上る際にできることといえば、

1階上るごとにアイテムを探すこと(ボタン1発で結果がわかる)、寝て回復すること、

敵の様子を伺うこと、逃げ出すこと…ができるくらいです。

これを流れにすると、

様子を伺い逃げるかどうか決める→戦闘→睡眠→アイテム探し→上る…となり、

要するにプレイヤーはこのサイクルを延々繰り返すことになります。

そして、もしモンスターとの戦いに敗れた場合は、

持ってるアイテムはすべて無くなり、さらにレベル1にされて1階へ戻されます。

ここだけ急にシレンっぽいです。

途中シレンっぽさは微塵も無いけど、その部分だけ。

…なんでそこだけ過酷にしたんだろうか……。

ただでさえ過酷なルーチンワークなのに、そこまでペナルティを課すなんて…。

…さらに、肝心の戦闘システム。

なんと、

L2ボタンで防御、

L1ボタンで上段攻撃、

R1ボタンで中段攻撃、

R2ボタンで下段攻撃という特殊さ。

えええええええ!!!?

ちなみに○×△□ボタンはアイテムや技に割り当てられているため、

ゲーム中は右手の親指が一番ヒマです。

特に技の揃わない序盤は、触れる事すらありません。

いまだかつてそんなゲームがあっただろうか。

ていうかわざわざそうする理由がどこにあるのか。

超わかりにくい!

敵も巨大な虫やら剣持ちすぎの骸骨やらとにかく気持ち悪い連中が現れ、

さらにそのどれもが挙動不審な動きでこちらを攻撃してくるため

もうどこにどういう感情をぶつけていいのかわかりません。

…もう少しまともな戦闘システムは考え付かなかったんだろうか……。

ゲームにおける変化球を狙ったんだと思うんだけど、

変化球過ぎて自分の投げた球がネクストバッターサークルの打者のバットに

ぶち当たってそのままホームランになっちゃう勢いだよ…。

何してくれてんのって話だよ…。

…そして、不気味なのは塔だけに収まりません。

まずそもそも、主人公の顔がすでに不気味!気持ち悪い!

拡大するとさらに!

ダメージ食らうとさらに!

そして寝たときのこの顔!

もうホント、この世の終わりのようです。

ベースとなる塔のふもとの町も怪しさ爆発。

町の人から話が聞けるのですが、

顔がさながら全員スタンド使いのようです。

…ちなみにこのゲーム、

一応西の塔はクリアして、中央の塔の20階まで来たんですが、

そこからデュラハン(首なし騎士)やらドラゴンやらが出てきましてね。

んで彼らがまた、ふざけた強さでして。

デュラハンなんて、近づく前に防御不可の全体魔法攻撃を3連発放ってきて

バトル始まって即、体力を1/10くらいまで落とされて…。

思わず「ギャーッ!!!」と絶叫してしまいました。

なかなか普段言わないですよ。ギャーッて。

それでも言わずにおれないほどの、笑っちゃう強さ。

どう考えてもこれ作った人、どうかしてます。

…と、

まあここまでいろいろ書いてきましたが、

なぜ。

なぜここまでボロボロに書くほどのゲームなのにも関わらず、

西の塔をクリアして、中央の塔の半分近くまで進めることができたのか。

それはまあ、ただ単に物好きってのもあるんですけど、

いいか悪いかのベクトルはともかく、

ある一定の方向に突き抜けちゃってるタイトルであることは間違いないワケで。

なんかこう、キライにはなれないんですよね…。このゲーム。

決して面白くはないし、口が裂けても名作だなんていえないけど、

どうも突っぱねられない。

むしろ、全体の気持ち悪さを考えると、この狂った強さの敵も

「まあ世界全体が狂ってるんだしこんなもんか」とすら思えてきます。

ということで…総括しますと、

とにかく普通じゃないゲームをお探しのあなた!

美少年、美少女が活躍するだけのゲームに飽き飽きしているあなた!

理由無く自分を追い込みたい特殊なあなた!

ちょっとやってみてください。そういう方にオススメです。

5%くらいの低い確率ですが、ツボかもしれませんし。

…まあ間違いなくゲームアーカイブスには声かからないと思いますので(笑)、

もしお店で見つけたら、ちょっと遊んでみてください。

…そうそう、ちなみにゲームオーバー画面は爆笑必至です。

せめてそこだけでもいいので見てください。

そして、一緒に絶叫しましょう。ギャーッ!!!


ちなみに主人公の名前は、

「ステップアップのぼる」です。

あ、いや、もちろん勝手につけたんですけども…。

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