超兄貴~男の魂札~

ワタシという人は本当に超兄貴が好きです。

いや、別にそっち方面の人間というわけではなくて、

あのバカ過ぎる世界と極端にカッコイイ音楽とどうかしてるグラフィックに

心奪われちゃったっていう。

私の提唱する「技術あるのにバカをやるのが一番面白い」

みごとに成し遂げている作品です。

そのシリーズがカードゲームに!

うそん。

ここでの私の第一印象。

つまんなそう。

だってですよ。

ここまでのSFC抜いた全作品がシューティングゲームで出ているわけですよ。

ということは、超兄貴はシューティングという土台でやるのが一番なワケですよ。たぶん。

で、

SFCで出した格闘ゲーム「超兄貴~爆裂乱闘篇~」は

予想通りイマ3ぐらいのデキなのですよ。

前科一犯なのですよ。

それがオレの頭に焼き付いているので今回はしばらく見送っていたのですが…。

買った。

やった。

死ぬほど楽しい。

そういうわけで今回はこのゲームの楽しさを知っていただくべくペンを取る!

まあさっき触れたようにこのゲームはカードゲームです。ワンダースワンですが。

と、その前に私のカードゲームに対する見解。

「カードゲームは生のカードでやるから楽しいのだよ

まったくわかっちゃいないね」というヒト、いるでしょう。

でもオレはそのカードゲームというのがどうも好きになれないのですよ。

まずテーブルの上でカードを並べて遊んでる、そのカンジがイヤっていうのが大きい。

金かかり過ぎっていうのもあるけど。

まあそういうことです。

カードゲームを否定はしませんが私の性には合わないという。

なので今回の「超兄貴」も、さっきの理由とあいまってどうかなあと思ったわけですよ。

が。

このゲームは「超兄貴」の新しい楽しさを開拓したとともに、

生のカードゲームでは味わえない別の楽しさが詰まったゲームだったのです。

まず、

プレイヤーは「超兄貴」シリーズのキャラ(イダテン、ベンテン、アドン、サムソンなどなど。)

を一人選び、そのキャラを操ってRPG風にゲームを進めていきます。

そして、各所にいる一般人や兄貴たちに話しかけ、そいつらと腕試しをしていきます。

「ポケモン」のトレーナーとの対決を思い浮かべていただければ良いかと。

戦闘は40枚一組の「デッキ」と呼ばれるカードの束を使って行われます。

まあ結局の所、相手のHPをすべて奪えば良いのですが、

攻撃をするためには「技」カードというのを相手に放たなければいけません。

そりゃそうです。攻撃無くして勝利はありえません。

で、この攻撃をするためには技ごとに必要な「プロテイン」が無いといけないわけです。

そりゃそうです。プロテイン無くして兄貴は強まりません。(←そうか?)

ということは当然強い技ほどプロテインの消費量も激しいわけです。

では、所持しているプロテインが足りないときにはどうしたらいいか。

プロテインが足りないと発動できない技もありますが、たいていは放つことができます。

プロテイン数をおぎなう方法。

簡単なことです。
 
金(プロテイン)がなけりゃ「体で」払えばいいんですよ…。

へへ…。へへへへ………。(←危ない。)

そう、「体で払う」んです。

要は、自分のHPを削ってプロテイン代わりにできるんですよ。

そういう駆け引きも含みつつ戦っていくわけですね。

と、ここで解説ストップ。

今、「体で払う」と言いましたよね。

これって、とても「超兄貴的発言」だと思いません?

実は、この他にも迷言が死ぬほどたくさんあるのですよ。

戦闘中に敵の状態を見ているだけなのに、

「敵の世界を探求しよう」なんて意味深な事が書いてあったり、

山札からカードを引くときも

「○枚ドローしマッスル」なんて言われたり、

カードの名前も、

「春・兄貴盛り」「男狩り」「超アダム」「伝説の七年殺し」「湯上がりタマゴ肌」

「悶絶昇天心中」「兄キック」「メンズビーム」「ラソグリッサー」「宇宙カルトクイズ」

などなどシリーズの定番技からダジャレ、パクリ、さらにいうと

「アン○ンリブ」「水銀入り遠心力パンチ」「リトルジョー」「殺禍唖暮折爆弾」という

少年キャプテンコミックスレーベルのマンガ「超兄貴」に出てきた技(?)まで、

まさに多種多様!!!
 
あんた最ッ高ォォだッッッッ!!!!!!

そう!つまり今作は、

いままで主にビジュアルとサンプリングで

あの世界を構築していたのに対し、「文章」に重点をおいてまた

新たな兄貴ワールドを築きあげた意欲作であると言えよう!!!

と、思う。(←急にさめた。)

カードがそんなんですから敵キャラもヘンなヤツぞろい。

もちろんゲーム自体もキチンと遊べる作りになってます。ていうか面白いです。

いわゆる「マジック・ザ・ギャザリング」ほど奥は深くないですが、

逆にサクっと楽しめる良いゲームだと思いますよ。これは本当に。マジで。

これなら生カードゲームとして遊んでも良いかなあと思いました。

曲はもちろん「葉山宏治」。携帯ゲームでもノリの良い曲を提供。

さらにワンダースワンならではの「兄貴サンプリングボイス」

「オゥケイ」だの「ビルドアーップ!」だのしゃべります。

バカのウラに隠された上質ゲーム。

ぜひご賞味あれ。