戦国TURB

ドリームキャスト初期に出た3DアクションRPGです。

主人公の「じのちゃん」「らいよん惑星」

ねこ軍とひつじ軍との戦いにまきこまれ、いろいろな冒険をするというゲームです。

ていうか説明難しい。

本当はもっと色々な事があるのですが一言で説明するのは不可能に等しいのです。

なぜか。

ワケわかんないからです。

ゲーム自体は普通のアクションRPGというか聖剣伝説やゼルダのそれとは違って、

小隊のようなものを組んで相手と戦うというシミュレーションにも似たシステムで、

これが意外に新鮮だったりもしますが、それはそれ。

とにかく世界がすごい。

まず、フィールド上になんの違和感もなく「寿司」や「カレー」が咲いている。

咲いているんです。

そして、武器。

剣や大砲はまだしも、

ソフトクリーム、クモ、草、でんでん太鼓、カプセル怪獣etcといったラインナップ。

想像がつかないでしょう。

さらに、防具。

防具は3種類。

旗と、バッジと、盾。のみ。

しかも旗はいわゆる「のぼり」ではなく小さい旗なのでに装着。

盾なんて普通構えて使うものなのに背中に背負い込んでそのまま。

極めつけは、パワーアップ方法。

よくRPGでは「○○のタネ」とか「○○インセンス」なんていう言い方で

基本パラメータがアップするアイテムがありますよね。

このゲームでは、なんと妖精がパワーアップをしてくれます。

ロマンチックじゃないですか。

しかし、少しもロマンチックではないのです。

なぜかって、そりゃ、
 
妖精を食うからなんですよね。

頭から。バリバリと。

しかもおいしいらしい。

上がるパラメータ。下がるテンション。

そういうゆかいな世界を旅するわけです。

どうでしょう。

まあ大体の人が「そんな奇妙なゲームやりたくねえよ」とおっしゃる事でしょう。

しかしお待ちなさい。

このゲーム、実はものすごく世界観がしっかりしているんです。

ヘンな世界を、実にしっかりと構成しているという。

すべてがゲームプランナーの意図する所で、

つまり私達がいつのまにか「TURB世界」に入りこんでしまうような、

そういう作りになってるんです。

なので、セリフ回しからすべて独自の世界を築いています。

そのセリフを一部覗いてみると…、

「はっ!そろそろ…きょうは、もうあしたじゃん!」

「ゆめでくらしたいよな。」

「ちしきをふやすのは、かなしみをもふやす」

「このままでは、くやしくてねむれない。。。。。ぐうぐう」

「じだいにあわせるな!」

「ほんしつはかわらない。」

…なんだろう。

何を考えているのかわからないけど、なんだか妙に深い。

この雰囲気。この空気。

まさに「TURB世界」。

まったく他を寄せ付けない、不思議な空間。

この空気は、このゲームをプレイした人にしかわかりません。

ゲームシステム自体にやや不備があるように思えますが、

シュールな世界が好きな方はこの世界をぜひ体験して頂きたいと思います。

オレはバッチリハマりました。

次世代フシギゲーム、やってみては。