Guild01レビュー

せっかくヒサビサに新作ソフトを買ったので、

ちょっと詳細にレビューしたいと思います。3DS「Guild01」。

4つのゲームが入ってるソフトです。

ワタシはこういう「複数のゲームで成り立ってるソフト」がかなりスキでして、

タントアールみたいにミニゲームで構成されてるゲームとか、

グルーヴ地獄Vや有野の挑戦状みたいに独立したゲーム構成のもスキです。

大体そういうゲームって斬新な設定とか突拍子も無いイラストとか

そういうのが入ってて、面白かったりするんですよね。

…ということで、この時点で若干ひいき目でみている部分はありますが(笑)、

1本ずつ見ていきたいと思います。4本もあるもんで、長くてすいません。


・解放少女

ノーモアヒーローズの人が作ったゲーム。

タッチペンで照準を操作してロックオンしまくりつつ敵を撃破していく、

オールレンジ(全方向)型のシューティングゲームです。

さらに、女子高生が日本国首相になって戦闘機に乗り敵を爆破する という

途中の文面抜けてんじゃないのかっていうくらいカッ飛んだ設定。

全5面ですが、とにかく凝ってて面白いです。

2種類ある武器もそれぞれに意味があるし、フルボイスだし、アニメも入るし、

戦闘が機体がデカいせいかちょっと大味な気もしますけど、

敵の攻撃が視認できないわけじゃないので別にオッケー。

操作が斬新なのもあってすごく面白いです!

けど、

だけど、

クリエイターが、余計な一言を…!

以下、ゲームに収録されているコメント(原文まま)。

「Guild01の解放少女は、贅沢な予告編です。
是非、クリアしてエンディングを観てください。
解放少女ワールドが、Guild01をスタートに大きな展開となるよう、
大空翔子と解放機カムイを応援してください!」

贅沢な予告編て…。

あのー、このGuild01から羽ばたく作品があってもいいと思うし、

むしろそれは望ましいと思うけど、 規定路線なの?

少なくとも、これ単体で完結してくれよ…。

んでまた、エンディング見たんですけど、

グラスホッパー須田先生の次回作にご期待ください!

みたいなカンジで終わるの…。

普通に終わらしてくれれば普通に応援するじゃない。

バイトヘル2000のデモ行進→ザ・ラストガイとか、

有野の挑戦状のトリオトス→iPhoneアプリ化とか、

そういうんなら「おっ、がんばってる!」って思うのに。

あからさまに踏み台にすんじゃねーよくらいに思っちゃうのはワタシだけ…?

どーなのよ。なんか、なあ。

面白かったからいいけど、うーん。

なんか…うーん。ホント、いらんこと言いだなあ。

それさえ無かったらもっと純粋に楽しめたのに…。


・レンタル武器屋deオマッセ

アメリカザリガニの平井さんが作ったゲーム。

先に言っておきますが、 4本の中で一番斬新でかつ面白いです。

次々やってくるお客に武器をレンタルしていくというゲーム。

武器は作らなきゃいけなくて、それもなんでもいい訳ではなくて、

お客とお客の挑戦するクエストにマッチする武器を作る必要があります。

この武器作りが、まさかの音ゲー。

師匠に合わせてタッチペンで金属を叩きます。

でまた叩くのも、同じ場所ばかり叩いてもダメで、

さらに大型の武器になるにつけ温度も気にしないといけなくなり、

そのあたりが普通の音ゲーに収まらない、いいエッセンスになっています。

武器がうまく出来たらその武器をレンタル。

お客がその武器を使ってどんな冒険をしたかは、

「ドナイナッター」 なる擬似ツイッターで、リアルタイムでわかります。

何をしてても、上画面にタイムラインよろしくどんどんポップアップで上がってくるので

これを眺めるのがまた楽しい!

なお、お客が無事クエストをやり遂げれば、

武器は戻ってきて、レンタル料も支払われますが、

お客が失敗すれば、レンタル料どころか、貸した武器も戻ってきません。

…そこまで聞くと大変そうですが、武器はワリとサクサク作れるので、

気ままに武器を作り、貸して、ドナイナッターで状況を見るというのが

システムとしてハマってて、 かなり面白いです。

つかそもそも、レンタル武器屋って発想がいいよね。

武器のレンタルって、桃太郎伝説くらいしか知らないもの…。

でまた、そのシステムがすべてゲームに合致してて、言うことなし。

アメザリ平井さんの声もいいし、お客の個性も強烈だし、シアワセいっぱいです。


・エアロポーター

シーマンの人が作ったゲーム。

空港の荷物受け取り口にある、 ぐるぐる周ってる巨大回転寿司みたいなヤツ。

あれを完全パズルゲーム化。

あのコンベアが地下の階数ぶんだけあって、

ボタンを押すと穴が開いて下のコンベアに荷物が落ちる、

またぐるぐるまわる、ボタン押す、下のコンベアに落ちる、またぐるぐるまわる…

そんなようなイメージ。

そして赤い荷物は赤いコンベア、青い荷物は青いコンベアと振り分けて、

どんどん飛行機に載せていく。そういうゲーム。

このコンベアに規定の荷物だけ載せるってーのが難しくって、

落とすボタンを押すと全部のフロアの落とすハッチが開くのね。

だから、ある荷物だけ下ろすと、他のフロアの荷物も移動しちゃったりする。

荷物を上げるボタンもあるけど、同じように全フロア一緒に、上げるハッチが開くので

例えば赤だけ狙ってやっても、他のフロアがぐちゃぐちゃになったりしてしまう。

ルービックキューブを1面揃えるのに似てる…?かも。

で、

最初は地方空港なので荷物のコンベアが少ないんですけど、

最終的に宇宙空港クラスになってくるとコンベアが倍増して

もうワケわかんない状況に(笑)。

欠航するとお金を引かれるので、もうなんでもいいから載せちまえーみたいな。

そーれお前の荷物は宇宙行きじゃーい とか。聞かれてもしらねーみたいな。

さらに、VIPの荷物を最優先で載せろとか、爆弾を先に処理しろとか、

本当の色は荷物そのものじゃなくてタグの色だとか、

そういう変則パターンがどんどん増えてきて、

最終的には一般人の荷物なんて全部捨てちまえー くらいの気になってくる(笑)。

…すごいゲームです。

でまあ、総括するとこのゲーム、 いっそがしいけど面白いです。

パズルアクション好きなら一度は遊んで欲しい!

ただ、…例えばテトリスって、気分に合わせてレベルを選んだりするじゃないですか。

今日はとにかくスッキリしたいから、レベル1で、みたいな。

これはそれが出来ない。発展したらその難易度のまま。稼いだお金もそのまま。

コンベアを動作させるために燃料が必要なんですが、それも減ったらそのまま。

妙なとこだけ、空港経営シミュレーションしてます。

なもんで、今最大難易度の状態なんですが、

全然うまくいかなくて破産しそうです。

地方空港の頃はうえーいオレ仕分け超うまーいとか言えてたのに…。

なので、ストーリーとは別にコンベア数とかオジャマ有無をON・OFFできる

とことんモードみたいなのがあったらよかったなあと思いますね。

今もう、破産にずっとおびえています…。面白いんだけど、難しすぎて…。ははは。


・クリムゾンシュラウド

タクティクスなんちゃらの人が作ったゲーム。

テーブルトークRPGをゲーム化。説明は以上です。

斬新な事は無いっていうかこれ自体が斬新なのかも。

テキストを読み、自分を投影し、敵と戦い、ダイスに身を任せる。

話も重めで、さすが松野さんっていう。松野さんファンなら喜べると思います。

戦闘はコマンド形式で、1ターンの間に攻撃・魔法・アイテムのうちひとつと、

さらに個人に備わってるスキルを1回使えます。

またレベルアップは無くて、ステータスや魔法は完全に装備依存。

逆にリアリティがあります。

んでまた、序盤ゴブリンと遭遇するのですが、

そこからすでに緊張感がボス級です。

ボタン連打でサクサク死ぬ敵なんて存在しません。

キッチリ考えないと、無策では死にます。

…面白いです。

最初「うわー重たいよ」つって敬遠してましたが、

戦闘がまさに、コマこそ移動してないけどシミュレーションRPGのそれと同じで。

コマ移動の戦略が無い分、ある意味で遊びやすい。

これ結構ツボな人多いんじゃないかしら…。

ゲーム性の強いテキストアドベンチャーっていう見方も出来なくはないと思うので、

重厚ファンタジー小説を読みたいっていう人も案外楽しめる…かも?

確率がダイスに依存するって部分でちょっと敬遠する人もいるかもしれませんが、

もともとテーブルトークRPGはそういうもんなんだから。

そこはいちゃもんつけるところじゃないかなって思います。

ということで、

見た目RPGなんですが、純粋なRPG好き向け…というよりは

シミュレーションRPG好きにオススメしときたい1本だなと、感じました。

よかったらゼヒ。


…長々と書きましたが、まだまだクラブニンテンドーのポイントも

早期ポイント付きますので、もしよければ遊んでみてください。

ちなみに、もう続編の情報が出てます…ね。

続編はかまいたちの夜の人とロックマンの人とぼくのなつやすみの人が

ゲーム作ってるそうです。かまいたちの人のが最注目かな…。

2作目も、きっと買っちゃうね。

カービィの桜井さんとか参加しないかなあ。

あと個人的にはこういう機会にゼヒ、アメザリ平井さんに続いて、

ゲーム好き芸能人さんにゲーム作って欲しいです。

伊集院光によるローグライクとか。

スチャダラパーによる音ゲーとか。やりたいよね!

加山雄三がゾンビを殺しまくるゲームを鈴木史朗がプロデュースとか。

矢口真里がものっすごいクソゲー作ったら悪い意味で面白いなあ…。

そんで最終的に、糸井重里がRPG作ったりして…。

それはちょっと、複雑。