今日の日記は少し長いですが、インテリジェンスな意味で面白い…はず。
先週の話なんですけど、東京ビッグサイトで行われていた
「日本ものづくりワールド」(リンク先の公式サイトは来年のものです)という
同人誌即売会じゃなくて、展示会に行ってきました。
どういう展示会かというと、
ヨースター島から始まってドーナツ平野を抜けてですね、
もうこんなことはやめにしましょう。
ちゃんと伝えましょう。
日本ものづくりワールドは、
機械要素技術展、設計・製造ソリューション展、医療機器開発・製造展、
そして、3D・バーチャルリアリティ展の4つのセクションに分かれてまして、
各ジャンルに携わる企業がそれぞれの技術を展示するという。そういうイベント。
実際は展示会というよりも商談会の意味合いが強いイベントで、
正直ワタシ自身の仕事とはそれほど関わりあいが無く、
商談のネタなんてひとっつも持ち合わせちゃいないんですが、
招待券が届いてたんで行ってみることに。
…ていうか、
こんなところにオレが入って行ったら、目的はひとつしかないわな……。
という事でさらっと楽しんできました。3D・バーチャルリアリティ展。
会場内は写真禁止だったのでちょっと文章だけになっちゃうんですが、
まー、すごい。
ヘッドマウントディスプレイにバーチャル空間を映す技術、
既存の2D映像を3D化する技術、
メガネは視差バリア方式にちょっと細工してあるだけのモノなんだけど、
部屋全体にポリゴンを投影して空間全体をバーチャル空間にさせる技術…。
わかりやすい未来、わかりやすいバーチャルリアリティが展開されていました。
でもなんか、AR技術とかでバーチャル世界を見慣れているせいか、
すげえええええ!!!!!っていうほどでもなかったす。
何より、メガネやリモコンにマーカーのために丸い球体がいっぱいくっついてたりして、
はたから見るとまるで低予算映画の宇宙人。それがどうにも。
パンフの写真をちょっとだけ。暗くて見づらいですが、メガネやリモコンに球体が。
これつけて何かマジメな話をしようと思わないよなあ…。
そんな事を思いました。
他、地味にすごいなと思ったのが、
空中に投影されている映像にタッチすると反応する技術。
空中キーボードとか可能にしてました。
今もレーザーで机に投影するキーボードがありますが、これは完全に空中。
アニメの世界がもう、すぐそこにやってきてますね。すごい。
あとトレンドとしては、3Dプリンターの展示が多かったです。
3Dプリンターっていうのは、パソコン上でモデリングした物体を
プラスチックや金属の粉末を使って成型しちゃうというもの。
ポリゴンモデルがそのまま物体となって出てきちゃいます。
フィギュア制作も当然できるし、自動車の部品なんかも作れちゃうみたいです。
それがまたすごい進化してて、こまっかい飾り切りみたいな模様も出来てんだよね。
すごいわ…。
何かの部品になるってことは、それだけ剛性もあるってことだし。
これがもっと進化して、安くなって、世に出て行ったら、
ポリゴンからそのまんまのフィギュア原型を作りだして
ゲームと一緒に販売とかあるよなあ…。
しかも見たやつだと1台5000万円とか。いいやつでも1億くらい。
…それなりの規模の会社で用途が見えてれば全然導入できちゃうよね。
あとあのー、廉価なヤツだと物体を削り出して生成する3Dプリンターも
あったりするんですが、
いっちばん廉価で小型なヤツだと、ローランド社が8万円弱でもう出してて。
ちっさいアクセサリーくらいしか作れないけど、
ちょっと未来感があってすごいです。意味無く欲しい(笑)。
あとは…あーそうそう、いろんな展示があったんですけど、
つくづく思いました。kinectってすげえ。
マジですごいですkinect。
ていうのは、kinectと同じような技術を展示してる会社っていくつかあったんですけど、
精度が低かったり、デモとなるポリゴンがチープだったりして、
それだったらkinectをハックしたほうがいいわって思えちゃうのがチラホラ。
個人的には国産にがんばってほしいと思うんだけど…。うーん。
実際にkinectハックを商品にしてる?ようなところがあって、
そこは結構現実的な挙動でさくさく動いてました。
…そんなところかな。
今後は、よりバーチャルの世界が身近になっていくことでしょう。
なんて、ワールドビジネスサテライトみたいなカンジで、おわり。
残りの3つの展示も同じ入場券で入れるってんで、そっちも見てきました。
医療のはまあ、注射器も進化してるなーとかそんなん。
設計・製造ソリューションも、
いわゆるソフトウェア統合管理ーとかクラウドーとかそんな話で、
ここでできる面白い話は無し。勘定奉行におまかせあれーとかそういうやつだね。
ただ、機械要素技術展はすごかった。
どうすごいかってーと、
ひとことで言うなら「ピタゴラスイッチ世界選手権」。
めちゃくちゃ笑う。
あのー、工場の生産ラインのミニチュアとか、
技術アピールのために無駄に動くロボとかあって、
ピタゴラ好きとマシン好きにはホントたまらん空間だと思う。
超ちっさいネジを生産するマシンのミニチュアとかあんの。
もう、存在意義がわからん。でも大スキ。
出展しているメーカーも、
まずピタゴラ装置を卸すメーカーがいわゆるコミケの壁サークルみたいにいて、
そこから島の方に移動すると、
そのピタゴラ装置を構成しているネジとかローラーを作ってるメーカーが出展してんの。
だからもう、なんだろ、みんなでピタゴラ装置を作ろうとしてんだよね。ゆかい。
さらにすごいのが、
この空間はいわゆる中小の出展が多いんですけど、
そういうのを後押しするために、いろんな自治体が出展して場所を確保してたりすんの。
「徳島県」とか。「板橋区」とか。すごいね。合体サークルだね。
外国もあったよ。「インド」とか。インドの合体サークル超デカかった(笑)。
つかマジメな話、とにかく高精細な商品が多くて、本当に関心しました。
楽しかったです。
ホント、公私混同なひとときでした…。