TYPがゲームを作ったら。
…このゲームが一番ノリ近いんじゃないでしょうか。
そうそれがこのゲーム「プリルラ」。
主人公は魔法使いの見習いで、時間が止まってしまった町を元に戻すために
魔法のステッキを使って時間を動かすのに必要なネジを取り返す、というのが
大まかなストーリーです。
で、中身はというと横スクロールの「ファイナルファイト」みたいな視点のアクション。
コンボみたいなのはありませんが軽快なテンポで進むので普通に面白いです。
…あれ。
思いもよらずファンタジック。
思いもよらず正統派。
…そんな、
そんなゲームは作りません。
ウチが。
TYPが作るんですよ。
てことは、
絶対に変な要素があるに決まってるじゃないですか。
ええ言い切りますよ。
言い切りますとも。
今までいろんなツクール系のゲームに手を出しましたが、
どれも!これも!変な!キャラが!オレの!意思とは!無関係に!
喋り!出す!動き!出す!踊り!出す!!!
一体どうなってやがる!!?(←こっちが聞きたいくらいです。)
そんですぐ死ぬしね。
どうしてオレのキャラはすぐ生きる事を諦めるかなあ。
本当になあ。
…いやそんな話がしたいんじゃなくてですね。
このゲーム、御多分にもれずフシギなんですよ。
絵はほんわかなファンタジーなんですが…。
まず「このゲームどうもおかしいんじゃねえか」と
はじめに思えてくるのが2面のボス。
オカマで鼻が異常に長いキャラがキス攻撃をしてきます。
どうしましょう。
しかもウィンクしてきます。
ウィンクするとレーザーが飛んできます。
どうしましょう。
さあ不安になってきました。
ですがそんな不安も3面ですべて吹っ切れます。
なぜなら。
3面でいきなり「実写取り込み」が使われてるからです。
PS版「超兄貴」ばりの実写取り込みぶり。
不安どころか確実で分かりやすい悪夢ですな。
しかも使い方的には超兄貴よりアバンギャルド。
…まず、
3面始まるといきなり、いきなり、
鯉のぼりのように垂直のポールにつかまった女性が降りてきます。
どうしたらいいですか。
足は真横に伸びてます。
本当に、鯉のぼり。
それが降りてきます。
…………
……
…
帰らせてください。
ダメですか。
じゃあもうちょっとやります。
すると。
下から青い髪の毛の男性の顔が現われます。
…………
……
…
帰りたいんですが。
ああそうですかダメですか。
で、ここから絵を浮かべて欲しいんですが、
そのまま見ているとクキクキ動いて男の頭と鯉のぼり女のY座標が合います。
んで鯉のぼりがポールを軸にして一回転して男の後頭部を強打。
スゴい顔をして男が画面いっぱいに拡大。
消滅。
残る鯉のぼり。
しかもここまでの一連の流れがゲームにまったく関係なし。
っていう。
…………
……
…
ちょっもう本当にソデ引っ張らないで下さいもう帰りますから。
帰らせてください。
ていうか今の文章で絵浮かびました?
浮かばない…ですよね。
でもこれ以上説明しようが無いんですよ。
シュール過ぎるんですもの。
あと建物のドアからでかい足がうごめいてたり。
相撲取りがいたり。
…シュール過ぎます。
だれがこれ作ったんですか。
マジで。
…タイトー!!?
うそ。
タイトーがこれ作ったんですか。
うわあ。
絶対に作りそうに無いのになあ。ダライアスとか作ってたのになあ。
…でもね。
良く出来てるのは確かなんですよ。
ゲーム部分もしっかりしてます。
操作感も軽快で良いです。
ただ、ちょっと夢を見すぎです。
若干夢を見すぎのこのゲーム、
やや古めのゲームなのでアーケードで見つけるのは難しいとは思いますが
見つけたらゼヒ遊んでいただきたいですね。
コンシューマで買うほどでは無い気がしますが(笑)。
とにかく、まあ遊んでみて。