トリプルデラックス(篠原ともえ)

星のカービィ・トリプルデラックスをヨメさんに借りて遊んでます。

なんかねー、不思議なゲームだねこれ…。

カービィってワタシの中ではコピー武器に主軸が置かれてて、

コピー武器を生かす地形とか、特定のコピー武器だときもちいい箇所とか、

コピーの意外な使い方でアイテムが取れたりとか…

そういう見せ方をするゲームだと思ってたんですけども、

なんだろう、良くも悪くもドンキーコング化してる。

コピー関係ない単発の武器が結構あるし、

あと障害物なんかも結構今までシンプルに穴とトゲで構成されてたけど

ステージ固有のトラップが格段に増えてて…。

ドンキーコングというか、ゴエモンというか、なんかそんなような印象。

面白いし、仕掛けは凝ってるんだけど、コピーの扱いで悩むシーンよりも

行き当たりばったりの謎や見た目のインパクトだけのシーンが多いので、

古くからのファンは今より離れそう。です。まあそれでいいのかもしれないけど。

あとは、おまけでデデデ大王の音ゲーが入ってまして、それがなかなか面白いです。

普通リズムアクションって、どんな体裁をとっていても

結局強制スクロールで譜面が流れてきてそれに対してアクションを起こすという事は

変わらないんですが、これは違いましたね。

コインが散らばってるコースを、一定の拍にあわせながらボタンを押していって

それを取りつつゴールに向かうというものなんですが、

コインのために譜面を引き返したり出来る点で、音ゲーのパイオニアだと思う。これ。

自由意志で戻ることもできるって、何気に発明なんじゃないかしら。ねえ。

難易度は相当高いですが、遊ぶ価値はあると思います。

とまあいい事をつらつらを書いてきましたが、気になる点も。

最大の問題点はビッグバン吸い込み。

…これがまったく心に響かないす。

ストーリーモードで特別な木の実を取ると、ものすごい吸い込みができるようになって

巨大な敵も飲み込めちゃうようになるんですけど、

それ、取らないと先に進めないのね。

で、それを持ってる事を前提にしたステージがその後出てくるのね。

…それ、一番やっちゃいけないでしょ……。

ビッグバンである意味、まったくないじゃん…。視覚効果だけじゃん…。

これが、NEWマリオのデカキノコみたいに道中に隠してあったりすれば別ですよ。

進むのに苦労する面が、強力なアイテムによってガンガン進めるようになるのは

気分がいいじゃないですか。何より、アイテムに意味がある。

けど、絶対に取れるっていうのは…。

別にちいさいまんまで、同じ行動させたって結果は同じじゃないですか。

巨大なカブを吸いこんで引っこ抜くシーンとか、

別に普通サイズのカブを吸いこんで引っこ抜いても結果同じですよね。

ただサイズだけの問題。それ、なんか…なあ。

ということで、純粋にアクションゲームとしてみたら相応のボリュームがあって

結構楽しめると思うんですけど、カービィのコピーの面白さが気に入ってる方は

ちょっと物足りなさを感じるようなタイトルだなと感じました。

まあ、それでなくてもカービィってずっと面白いので、

毎回求められるハードルが高くて作る方も苦労されてるんでしょうけど…。

気になる方はどうぞ。