今「キングオブファイターズ」だとか、「ストゼロ」だとか、
沢山の格ゲーが世に出ていますが。
ダメです。
やつらは何もわかっちゃいません。
いいですか?
たとえば「波動拳」。手から波動を出し、離れた敵にダメージを与える必殺拳。
こんなワザはこの世にありはしないのですよ。
よくテレビの特番とかでゆかいな中国人さんが似たような事をしてたりしますが、
あんなんでは壁に穴をあけるので精一杯です。(←十分スゲぇじゃん。)
それを習得した凄腕のカラテカ、それが「リュウ」なのですよ。
それぐらいスゴイ彼ですよ。
カッコイイじゃないですか。ねぇ。
それなのに。
最近の格ゲーは誰でもかれでも女子高生でもジジイでもポンポン火ィ出すわ
ビーム出すわ合体するわ変形するわであんまりにもいろんなことができるから、
なんかダメなんですよ。
だってよ、例えばさ、
リュウがあんなに修行して編み出した「波動拳」が
いともたやすく女子高生に真似されたらどうですか。
そんなもんパツイチで自殺ですよ。
打率9割のガキの前で立ち尽くす清原みたいな心境ですよ。
それではいけない。
みんな、「昇龍拳出せる奴はうまい奴」みたいなことを言ってた頃に帰ろう!
つーわけで今回はストIIです。
ゲームの説明は要りませんよね。ごく普通の6ボタン対戦格闘ゲームです。
あの頃は。
いまやってみるとかなりすごいことになってます。
まずは登場人物。
リュウ、ケン、春麗、ザンギエフ、ダルシム、ガイル、
エドモンド本田、ブランカの8人(?)です。
「キングオブファイターズ」と比べるとキャラ数4分の1という、
うまくいえませんが少数精鋭です。
ココで特筆すべき点は、
すべてのキャラがいろんなゲームでまだまだ現役として残っているところです。
こんなことになるなんてカプコン社員の何人が思っていたことでしょうか。
売れるってすごい。
…さて、
格ゲーの華といえばやはり必殺技でしょう。
みな色濃い必殺技でゲームをする人を楽しませてくれます。
「波動拳」や「昇龍拳」はもちろん、
なんのためらいも無しに敵に突っ込む「スーパー頭突き」や、
体内電気で感電させる、
当の本人の安否が気遣われる「エレクトリックサンダー」など、
当時としては驚きの攻撃方法ばかりで、ちょっと引いたのを思い出します。
私的にものすごく心に残っている技は、
必殺技という訳では無いですがダルシムの「ヨガスマッシュ」です。
「ヨガー、ヨガー」と言いながら敵のアタマを殴るワザなのですが、
「ヨガ」って言えばいいのかとツッ込んだ覚えがあり、
とてもステキです。
…そうそう、このゲーム、
本当に「必殺技」というにふさわしいほど、必殺技のダメージがデカいです。
最近の格ゲーの超必殺技一発分くらいのダメージが
「波動拳」に込められているので、リュウの気迫も伝わってこようというものです。
なのでいつでもシビアな展開ですから、やる側も真剣。
まっすぐモニターを見て、スッごい真面目な顔をして、
後ろタメ前で飛ぶホンダ。食らうザンギ。
…そんな格ゲーを私達はやっていたのですよ。
ハマっていたのですよ。
現実から目をそらしてはいけません。
4ヒット以上は超上級の世界。
いまこそスーファミの電源を入れるとき。