皆さんは「ドルアーガの塔」というゲームをご存知でしょうか。
主人公の「ギル」が、魔物である「ドルアーガ」が支配する60階の塔をのぼりつめて
ヒロインである「カイ」を助け出すという、
アクションロープレの魁といえなくもない作品です。
最近では、
PSの「テイルズオブディスティニー」におまけとして入っていた(?)ことで有名です。
このゲームは「イシターの復活」という題名で続編も出ており、
さりげにナムコの人気ゲームでした。
で。
この「カイの大冒険」はどういう位置づけなのかといいますと、
その「ドルアーガの塔」の歴史でいうところのプロローグ部分にあたります。
ストリートファイターでいうところの「ZERO」であり、ドラクエでいうところの「III」です。
つまり、そのヒロインである「カイ」がなにゆえに「ドルアーガ」に捕まったのか、
なんで60階にいるのか、何しにそこへ行ったのかがわかるという。
ドルアーガの塔で「カイ」が60階にいた理由。
私は「ドルアーガの塔」をプレイして、
「ああこのカイってやつはドルアーガにさらわれてここに連れてこられたんだな」
なんて思っていたのですが、
違いました。
「カイ」は、きちんとこの「ドルアーガの塔」をのぼっていたのです。
そこでのぼり切ったところで「ドルアーガ」の魔力によって、石にされてしまうのです。
ということでこの「カイの大冒険」のゲームの目的は、
60階のぼり詰めて石にされに行く、ということになります(←そうか?)。
ゲーム自体は半固定画面(ロードランナーみたいに少しだけスクロールする感じ)の
アクションで、基本ルールは鍵を取って出口まで行けばOK。
しかし、
「カイ」は死ぬほど慣性のはたらくジャンプとダッシュ以外、
攻撃はおろか何もできません。
「そんなんだから石にされんだよ」とかは禁句なので言いっこ無しです。
・・・なので現れる敵すべてをよけていかなければいけません。
これがこのゲームのキモ。
この貧弱極まりない「カイ」を、時には繊細に、
時には大胆に動かすのがいかに難しいか。
しかも60階のぼりつめてエンディングを迎えても、そうは問屋がおろさない。
そこからさらにプラス40階、超絶難易度のエクストラステージが待っています。
ミリ、いや、ドット単位でのジャンプが要求されるすさまじいステージ群。
コンティニューしまくって体で覚えていく感じ。半泣き。
しかもエクストラステージではナムコットキャラ(パックマンのモンスター、
マッピーのネコ、ギャラガ等)も行く手を阻む始末。
怒涛の全100面、ノーコンティニューでクリアできる人は、この世にいるのでしょうか。
ドルアーガ本編を超えた難易度で送るジャンプアクションの決定版。
腕に覚えのある方、ぜひ。