笑いを考える

あのー、拍手レスで何回か書いたのですが、

こないだのマザマザ(#07)には別のバージョンがありまして。

で、それはマザマザっぽくないなっていうんですぐ差し替えてしまったんですけど、

あんまりにも名残惜しいので、ちょっとだけ出します。

本流じゃないけど、こういうパターンもあんのよっていうのを。

…といいますか、

今日の本題は別にありまして。

あのですね、くだらないことを考えてると、

その副産物としてちょっとヘンな話が出来上がることがままあるんですよ。

なんつーか、笑いとミステリーは紙一重というか…。

…その辺を念頭において、マザマザの別バージョン、一部抜粋をご覧ください。

※こっちのバージョンでは、ポーキーは一番マトモっていう設定であるため

普通に漢字を使うキャラになってます。差別化です。


みんなひどいな…

ねえ ところでさあ
いいかげんギーグを
めざそうよ

え…!!?
ギ、ギーグ?

そうね
レッツギーグ

ちょっ、ちょっと
そこのお前ら!

なになに

なんだろ

ナマステ

ギーグを…
ギーグを知ってるのか?

しげる?

しげるって誰だよ!!!!
ごまかすな!!!!
今お前、ギーグって言ったろ!!?

いってないよ

 

いったよ!!!!!

どっ、どこだ!!?
おい、ギーグはどこにいる!!!!

しってたら
こんなにくろうしないよね

そうね ギーグ

そいつはギーグじゃないだろ!!!!
だから、ごまかすなっての!!!!

そのひとみつけたら
どうすんの

そ、それは…その、

ねえ?

あやまり…たいんだ…。

あ あやまり…?

そう…。
あやまりたいんだ…。

…いったい どうして?

ギーグは!

…ギーグは、オレのことを
ほんとうにわかってくれる
ただひとりの友達だったんだ。

あいつとふたりで
遊んでたときは
ほんとうにたのしかった。

でも、あいつは
遊ぶことに夢中になりすぎて、
最後はあたまがおかしく
なっちまった。

オレはそこまで望んでなかった!
一緒に遊べるだけでよかったんだ!
でも、ネス!
ネスがジャマばっかりするから、
オレたちはどんどんエスカレートするように
なっちまって…。

いつしか、
人を殺すようになっちまって…。

オレじゃない!
全部ネスが悪い!
でも、止められなかったオレも、
ほんとうは、悪いんだ。
結局怖くなって逃げ出しちまったし…。
友達を見捨てるなんて、
きっとネスは「最低だ」って言うんだろうな。

…だから、せめて、
もし今あえるんなら、
あって、あやまりたいんだ。

きっと未来は変えられない。
ここでどんなことをしても、
同じようにあの時間、あの場所で、
ギーグは倒れてしまうんだ。

だとしたら…、
ここがどんな時間で、
どんな場所かわからないけど、
ギーグがいるんなら、
オレのこと知らなくても
あやまりたいんだ。

ごめんなって。

はじめて、
心を許せる友達だったから…。
助けてやれなくて、ごめんなって…。

なんであの時、
いえなかったんだろうな。
なんで…オレは…

…いけない、
ちょっとしゃべりすぎちまった。

ところで、お前らはなんで
ギーグを探してるんだ?

    

おはようございます

寝てたのか
お前らーッッ!!!!!!

    

はい
ながかったもんで


これは、マザマザじゃないよな…。

もっとシリアスな話が描ける人に渡すべき内容だよな…。

いやあの、ベタなコントみたいに、

ずっと一人語りしてて振り向いたら誰もいない…みたいなのを考えて

つらつら書いてたんですけど、その内容がどんどん熟成されていって

もうえらいことになっちゃってて…。

つかもうさあ、4人が寝てなくて、普通に話を聞いてた場合を想像したら、

マザマザが完全にどっか違う方向へすっ飛んでっちゃうのは明らかでしょう。

最後寝ててよかったよ。

あいつらバカでよかったなあ。


…でですね、

こういうことは今回だけじゃなくて。

例えば、別サイトの「フロシキ」。

あれを立ち上げるぞっていう時に、毛色の違うようなネタを考えてたんですよ。

その時できたネタの中に、妙に怖いのがあって。

タイトルは「ファミリーコンプ」っていう4Pくらいのショートマンガ。

まず、子供が家で朝ごはんを食べて、

元気よくいってきまーすつって学校へ行くのね。

普通の家庭の風景。

それをお母さんが玄関で見送って、掃除して洗濯して買い物行って、

子供が戻ってきて、一緒に夕飯食べてっていうように

何もハプニングが無くずーっと普通の家庭の風景を描いてって、

子供が最後お風呂に入って、

歯をみがいて、

トイレにいって、

お母さんのスイッチを切って、

寝るっていう。

…そういう。

いや、いやあの、最後「サイボーグかよ!!!!」みたいのを考えながら

ネタを書いてたんですけど、よっくよく考えたらこの「サイボーグかよ!!!!」を言う人が

家庭内にいないっていう事に気がついて。

そしたらお母さんのスイッチを切るのは日常なわけで。

子どもは当然そのまま寝るわけで…。

それ、悲しいし、怖いし。

なんか…なんだろ、とにかくそういうのができちゃったりするんですよ。

くだらないオチを目指してるのに、

よくよく考えたらこれ重たいよ!とか、これ怖いよ!とか。

…笑いって、怖い。


この話、いつか書きたいなと思ってたんですが、

ようやくサンプルになるネタが集まったので書いてみました。

昔からそうなんだよな…。

意図しない方向にシリアスになったり…うーん。

…ツッコミって大事なんだなあ(笑)。


※後日談※

このポーキーのネタはマザマザ本でマンガ化されました。