メガCD「シャドウゲイト」…じゃない、「シャドウラン」をクリアしました。
プーロ!(←うるせえよ。そんな不吉じゃねえよ。)
メガCDで最後に発売されたゲーム…らしいです。
元はテーブルトークRPGで、
魔法と機械文明が融合した世界を冒険する…みたいな内容で、
それを東京近未来を舞台にアレンジした、アドベンチャー。
テーブルトークRPGっつーのは…、そうですね、
みんなで遊ぶゲームブックみたいなもんかなあ…。
とりあえず、メガテン化したFF7とでも思ってくだされば大筋OKです。
でね。
まあとにかくこのゲームは精神力を使います。
そこらの和製ファンタジーの比ではありません。
主人公の名前が「六堂」とか、グラサンの仲間が「紫雲」とか、
極め付きは、仲間になる女子の名前が「殺」と書いて「シャア」ですよ。
これ。ねえ。
そういう意味で精神力使います。
これで精神力使うの意味がわからないなら、あなたはまだ純粋だ。
そこへ追い討ちをかけるように、
…このゲームは通常のビジュアルで進んでいくアドベンチャーパートに加えて、
アークザラッドのようなタクティカルRPGの要素もあるんですが、
武器になる銃の種類がすげー多いっていう。
すげー種類あります。
さらに改造も出来ます。スコープとか付けれちゃいます。
銃好き男子はもうたまらないでしょう。
アドベンチャー…だけどね。
念を押すけど、アドベンチャー。だけどね。
…メガテンな世界観で、
銃のカスタマイズしまくりで、
魔法もあって、
主人公たちは闇家業で、
精霊がキーワードで、
コンピュータハックもあって、
なおかつジャケットが士貴智志先生。
そんなの、こっちの精神力全部突っ込まないとできないっすよ。
…と、
ちょい悪意のある書き方で始めてみましたが、
その辺の障壁(プレイする人の精神年齢による)を乗り越えると、
結構面白くなってきます。
全7章なんですけど、
世界観はしっかり出来上がってるし、
戦闘シーンや武具の売買はあんまし適当にやるとクリアできないくらいになってるし。
あとゲーム中のキャラは士貴智志先生の絵ではないんですが、
正直、士貴先生の絵よりスキです。
初期の富樫先生みたいな…トーンですかね。
作風とマッチしてていいです。
話も、伏線回収しきれてない感もあるものの、
いろんな種族がそれぞれの思想で生きて、行動して…というのが
ちゃんと伝わってきてて、
現代の人種問題みたいなところに通じる部分もあって、考えさせられたりもします。
ということで、
細かいバグなんかもあってメチャメチャ良作っていうほどじゃあないですけど、
ひとつの確立した雰囲気を味わえるっていうところで、
意味のあるタイトルだったなあと。感じました。
退廃的でファンタジーで近代的で…と、そんな世界観がスキなあなたに、ゼヒ。