ダイナマイトヘッデイー

皆さんメガドライブの名作と言えば何を思い浮かべるでしょうか。

「ソードオブソダン」?
 
死ね!!!

そうじゃないんですよ。

まあ順当にいくと「ガンスターヒーローズ」とか「シャイニングフォース」とか

「ソニック」とかですね。

でも。

私が一番好きなメガドライブのゲームは、これなんです。

「ダイナマイトヘッディー」。

笑いではなくて本当に本当に好きなんです。

このゲーム、制作はアクションゲームの大御所「トレジャー」が作っています。

「ガンスタ」もこのメーカーの作品です。

ちなみに同社はやはりメガドライブで「マクドナルド」のゲームを作っていますが

先に紹介した「ドナルドランド」とは比べ物にならないほど出来が良いので

ほっとしたと同時にあんな気持ち悪いキャラに対して

一所懸命になる事なんかないのになんて思ったりもしますがまあ置いといて。

このゲームもご多分に漏れずアクションゲームです。

主人公の「ヘッディー」はクビの取れたボロ人形で、

出来そこないの人形を始末しようとする「キングダークデーモン」

倒すため立ちあがるというストーリーの人形劇です。

人形劇です。

そう、このゲームのキモは「人形劇」な所にあります。

まず置いてある背景ががすべて「セット」。作りもの。

ところどころに釘を打ち付けたあとや、

少し壊れていてベニヤが見えてる部分があったりと、とっても細かいです。

もちろん登場キャラもすべておもちゃ。

普通のぬいぐるみからブリキ製、セルロイド製のキャラまで、

いろんなおもちゃキャラが出てきて、見ているだけでも楽しくさせてくれます。

で、ここまで書くと「低年齢向けのヌルゲー?」てな気がしますが、

全然そんな事はありません。

ゲーム自体もものすごくていねいに作ってあります。

まず主人公のアクション。

「ヘッディー」はその名のとおりヨーヨーのような軌道で飛ぶ「頭(ヘッド)」

敵にぶつけて攻撃するんですが、

アイテムを取る事によって数種類の「ヘッド」に一定時間チェンジします。

例えば攻撃力が2倍になる「ハンマーヘッド」や、

画面上の敵を飲み込んでしまう「バキュームヘッド」など。

他にも多種多様な「ヘッド」が登場し、

それぞれのコミカルなアニメパターンは必見です。

つーかこのゲームに出てくるキャラ全員通してアニメパターンがすげえ豊富。

この愛らしい動きを見るだけでもやる価値あり。

それでいてやりがいのあるゲームバランス。

「ここでこの頭をとっとくとあとでラク」とか、

「この場所でこうすればシークレットボーナスが出てくる」とか、

ややムズの難易度もさる事ながらやればやりこむほど新しい発見ができて、

プレイヤーをガンガン「ダイナマイトヘッディー」の世界に引っ張りこんでいきます。

また、個性的なキャラもナイス。

ボスの弱点を教えてくれる「ヤックン」、

高い所へ上るのに使う「フックン」、

アイテムを運んできてくれる「モックン」

つーかシブガといった基本お助けキャラ3人をはじめ、

「ヘッデイー」を勝手にライバルと決め付け、やられるたびに体を改造して現れる

セルロイド製ネコ人形「マルヤマ」など、

もうどうしようもなくかわいいやらへんてこやらのキャラが続出。

ラブリーだ。悪いが言わしてもらう。ラブリー。

なおかつデキがいい。

とまあ今回かなり褒めちぎってしまいましたが、

とにかく私の中ではこのゲームがメガドライブの最高傑作なのです。

メガドライバーなら、メガドライバーでなくても、

痛烈にオススメのこの一本です。

ゼヒ。