ちょっとだけ仕事の話。今日はある会社に収める通信機器の話を。
収めるモノは…守秘義務に関わるので言えないす。それ自体は重要じゃないし。
そこはおいといて…。
その機器の構成が、まあ言ってみれば本棚みたいなカンジなんですよ。
本棚、つまり外ケースが本体だけどそれ自体では何の役にも立たない。
本、つまり機能を持った基盤をニーズに合わせて自由に入れて使う。
だからまあ今回のケースでいうと、
本棚と「鬼灯の冷徹」をセットでお買い上げ、みたいな。そういうもの。
…あ、すいません、
最近で自分から欲しいと思ってるマンガがこれくらいしかないもんで…。
で、でね。
それを収めるところに来てみたら、
…不思議な事に、違うメーカーだけど、同じ機能の本棚があるんですよ。
しかもまだ空きがある。
今回欲しいのは6巻だけなので、
またセットで、本棚に加えて1巻から買う必要は無いわけです。
けど、わざわざ新たに本棚を増やそうとしている…。
そこで不思議に思って、設計した方に聞いてみたんですよ。
「これなんでこんな買い方してるんですか?」って。
そしたら、
元々入ってた本棚は、日本製のすばらしい本棚で、
そこに収めてる本も、日本で印刷されたすばらしく上質な本なんだと。
そして追加で本を頼むには、同じメーカーを通さなければいけない。
対して、今回入れるのは某国製で、カラーボックスのような粗めの本棚。
入れる本もあまり品質は良くない。
だけど、…これがすごいんだけど、
日本製の本棚に収める日本製の1冊。
それよりも、
某国製の、本棚込みの全巻セットのほうが安いんだって。
絶句。
機能的には満たしているので、何の問題も無いんだとか…。
リアルな額面で言うと、日本の本1冊が100万くらいするのに対して、
某国のはセットでその半額くらいだって。
…なんかほら、よく日経あたりで価格競争がどうとか書いてるじゃないですか。
そういうのってあまり触れる機会が無かったんですけど、
まさかそこまでの差があるとは…。
これじゃ日本の製品も負けちゃうわ…。
まあもちろんその商品は安かろう悪かろうなんですよ。
測定試験がうまくいかなかったり。相性問題があったり。
本にたとえて言うなら一部インクがにじんでるとか。裁断がへたくそとか。
でもそんなの余裕で目つぶれるくらいの安さ…なんだよね。
いやー衝撃でした。
と同時に、改めて日本製って高いけどいいなと思いました。
大量生産モノはどうしても値段で負けちゃうだろうけど、
ここはひとつ独自路線、奇抜なアイデアで。がんばれニッポン。