※今日の日記は長いです。
前回の日記でさらっと触れましたが、
PCエンジンにささるメモリーカード「天の声BANK」が1枚死にまして、
リンダキューブのデータや天外魔境ZIRIAなどのデータがふっとびました。
なんか…うんともすんとも言わなくなって。
ということで、天の声BANKをいじってみることにしまして。
天の声BANKの膨らんでるところをこじ開けた状態。
なんと両面テープのようなもので接着されてました。雑かよ!
中身はメモリーカードとか言いつつ、電池駆動です。
まだまだフラッシュメモリが高い時代ですから…。
ちなみに本体のセーブ容量は2kbyte。
一杯になったとしても、ちょっと長いテキスト程度ですね。
それがこの天の声BANKには4つも入ってしまうのです。すごい(当時としては)。
であのー、調べたらどうもこいつは電池切れじゃなくリアル故障のようなので
じゃあ捨てましょう…ということでこの話は終わってしまうんですが、
それでも天の声BANKは1枚あまってる程持ってるので、
せっかくだしひとつ検証してみることにしました。
それは、天の声BANKの領域(バンク)1~4のうち、4が未使用の状態であるコマンドを打つと
ハドソンゲームの強力なセーブデータが出てくるというウラワザ。
この天の声BANKはフォーマットできない仕様で、
本体のデータを空にして上書きしようとしても警告がでて出来ません。
つまり、中古で買う場合まず間違いなく全バンク使用済みのため、
実質新品を手に入れたときしかこのウラワザは試せないのです。
でも…電池を意図的に切らせば、なんかできそうじゃないですか。
つーことで、使ってる中で一番古い天の声BANKの中身を別のにコピーし、
電池を外してそれができるかどうか、やってみましょう。
そして、今は亡きハドソンの天の声を聞くのです。
電池を外したところ。
一般的なゲームカセットとおなじく、電池は溶接されていたので、
横から少しずつストレスを与えて外していきます。
外れたら、もうデータはすっかり消えているはず。
さっそくPCエンジンに入れてみます。電源オン!
あ、あれ…?
データが残ってる???
狂ったように遊んだ天外2やプリンスオブペルシャのデータがあるよ?
ほかのバンクも同じ…。
これは一体どうしたことだろうか。確実に電池は外れてるんですけども。
この後、電源を再起動させてみたんですけど、
やっぱり全バンクにデータが入ってることが確認できました。
んで、ためしにバンクの1つをPCエンジン本体メモリと入れ替えてみたところ、
無事天の声BANKから本体へデータが移ったものの…
その後再起動すると、天の声BANKのデータはすっかり無くなっていました。
なんだろう、予想外の動作で超怖い。
てことは保存の維持じゃなくて動作のための電池なのかしら。
…もしそうだとしたら、
1991年発売のコレの電池がまだ有効なわけだから、大事をとったとしても
約20年毎にこのカードの電池を交換すれば、半永久保存できるって事になるよ…ね?
えーでもホントかなあ。けど実際電池片面外しても消えなかったんだから…。
もうわけわからん。マジかよ。
…すでにものすごいウラワザを見つけた感がありますが、本題に入りましょう。
データはすっかりなくなっていましたので、きっとウラワザが成功するはずです。
コマンドは、
左上+SELECT+RUN+I+IIを押しながら電源を入れ、離した後、
左とIの同時押しを4回、下とIの同時押しを6回、
右とIの同時押しを2回、上とIの同時押しを2回やって、
次SELECTを押しっぱなしで左を4回、下を6回、右を2回、上を2回押して、
SELECTを離してRUN。
4622はハドソンの電話番号下4桁ですね。
番号に由来があったと思うので、興味ある方は各自で検索してみて下さい。
成功するとメッセージが出てバンク4にデータが出るはずなんですが…
出た!なんかファンファーレ的な音とともに!
複写します!複写して使ってみますとも!
複写した結果。
たぶん、ニュートピア、桃太郎伝説TURBO、桃太郎伝説2、桃太郎活劇、
ボンバーマン、ポピュラス、アドベンチャーアイランド、天外魔境ZIRIA、コブラ、
イース1・2、イース3、うる星やつら、みつばち学園のデータと思われます。
わーい天外魔境ZIRIAあるじゃん!
さっそく起動してみたら、レベル50前後のパーティで最終ダンジョン前でした。
うわーこれありがたい。
ZIRIAはクリアしたんですけど、正直めちゃくちゃスキってほどでもないので…。
ということで、電池を一時的に外すことにより無事ウラワザを検証することが出来ました。
欲しいデータも手に入って、満足です。
ちなみに電池を一時的に外したカードは、また上からカバーを被せて使うことにしました。
つかせっかくなので電池を交換したいですね…。それはまた、いつか。