スーパーマリオメーカーがかなりの癒し効果です。作ってよし、遊んでよしです。
そこで特に気に入っている、100人マリオモードについて
ちょっとお話したいと思います…の前に。
まずそもそも、テレビゲームにおいて、
作ったステージをただ収録したものって印象に残らないっていうイメージがあって…。
N64とDCで出てる「絶対無敵バンガイオー」のシステムを使って
ステージだけ大量に作って放り込んであるNDS「バンガイオー魂」とか、
シューティングゲームが作れるPS「デザエモンPLUS」の
ユーザーコンテスト作品を100本収録してあるPS「デザエモンkids」とか…。
個々の収録作品で、いいものはあるんですよ。
でもこういうのって、大量収録してあるので1個1個の印象が薄まっちゃって、
またパズルゲームのように全体を通じての
ストーリーもない(バンガイオーは練習ステージのみ)ので
なんかこう、買ったからには遊ぶけど、ただ消化してるだけ…っていう空気に陥りがちで。
ハイスコア更新したところで、何なの?みたいな。
なのでスーパーマリオメーカーも、なんだかんだですぐ飽きるかな…と危惧していました。
でも意外と続いています。
それはやっぱり、このゲームがモチベーションを持続させることに
きちんとウェイトをかけてるってーところに。あるんじゃないかと。
そんな事を感じまして、100人マリオのお話。どうぞ。
100人マリオのシステムは、以下の通りです。
・残機100人で、世界中のユーザーがアップロードした中から
ランダムに選ばれたコースをクリアしていく。
・コースは、作者がクリアできないとアップロードできないため、
どんなコースでも、一応、絶対にクリアできるようになっている。
・「かんたん」「ふつう」「むずかしい」の3種類があり、
「かんたん」は8コース、「ふつう」「むずかしい」は16コースクリアしなくてはならない。
・難易度の振り分けはトライした人がどれだけ死んだかによって分類されている。らしい。
・1UPはコースごとにクリア後清算(すぐに1UPしない)。
なお、どんなに1UPを稼いでも1コース3UPが上限。
これが基本。さらに、特筆すべき仕掛けがあります。
・プレイヤーは、選ばれたコースが気に入らなかったら、
いつ、どんな時でも、そのコースを破棄して即座に違うコースを選べる。
その時点でやられたマリオの人数は元に戻せないが、
破棄する事自体に残機の消費は不要→いくらでも違うコースが選べる。
・100人マリオをクリアすると、その度にゲーム作成に使える
「キャラマリオ(マリオが任天堂キャラに変化する)」をもらえる。
…でね。
これをプレイヤーの動作にしてみると、
ゲームが始まる→最初のコースが選ばれる→自分でクリアできるかどうか判断する→
ここで分岐が出来ます。遊ぶか、遊ばないか。
遊ぶ→クリアに向けてがんばる
遊ばない→すっ飛ばして次のコースを受け取る
この時、「遊ぶ」ことにしてから何機も死んだりした場合、
今さら「遊ばない」としてコースをすっ飛ばしても、死んだマリオは帰ってきません。
無理やりにでもクリアするか、諦めるか。選択を迫られます。
んで、自分にでもクリアできるコースをクリアする。それを規定コース分繰り返すわけです。
…これが、一見普通のマリオに見えて、なかなか新鮮で。
マリオって、普通マップの分岐はあっても、コース自体は飛ばせないじゃないですか。
でもこれ、ボタン一発で飛ばせるんですよ。
そうすると、
100人マリオには、ただ残機100のマリオが遊べるというだけではなくて、
コースを見て自分へ賭けを行い、勝つか負けるかを楽しむという
ギャンブルに近い、これまでのマリオに無いまったく新しいゲーム性が生まれていると。
…言えるんじゃないかと。
これ、ちょっとボードゲームっぽい趣きがあるんですよねー。
そう考えると、
どうしてもユーザーが作ったコースを遊ぶので、
中にはテクニック関係なく開幕から理不尽に死ぬコースとかあるんですけども、
そういうコースはひとつの運要素として効いて来て、ますますボードゲームっぽいっていう。
ここに気づくと、スーパーマリオメーカーはかなり面白くなります。
もちろん理不尽コースが連続で出てくるとイラッとはしますが、
それでも、ユーザーコースで遊ぶことの問題を相当緩和できる
すばらしいシステムだと言えると、ワタシは思うワケです。
最後にキャラマリオをもらえるおかげで、モチベーションも上がるしね。
そんで、いろんなコースの中にたまに面白いギミックを入れてる人がいて、
こっちも触発されてまた作りたくなったりして。
いいっす。100人マリオ。
もしスーパーマリオメーカーを思うように遊べてないなっていう方は、
ゼヒ100人マリオにチャレンジしてみてほしいですねー。
さあ、今日もマリオを遊ぼう。