いきなりですがこのゲーム、ダサいです。
もちろん良い意味でね。
ジャンルは私の好きな音ゲー。
主人公の「うらら」は新米のキャスターで、
敵である「モロ星人」に踊らされた地球人を救出しつつ
悪の元凶を突き止めるというゲームです。
ビートマニアのそれよりも操作感覚はパラッパラッパーに近く、
十字キーとA、Bボタンで相手の踊った通りに踊ればOK。
踊りに成功する事で視聴率を上げ、
最終的にノルマ視聴率を超えていればステージクリアーとなります。
…ていうか。
踊って敵が倒せるとはどういうことか。
他にもライバルキャラみたいなのも出て来ますが、そいつとも踊りで勝負するという。
宇宙海賊みたいなのが出てきても、踊りで勝負するという。
踊れば良い世界。(ほんとは銃を撃ったりしますが。)
それがスペースチャンネル5の世界なのです。
…さて、
今回の冒頭にあった、「ダサい」ということ。これがどういうことか。
これははっきりいって口で表わすのが難しいのですが、
簡単に言うとこのゲーム、「確信犯」なのです。
ワザとなんかダサイという。
とどのつまり「うらら」が一生懸命踊っても、ゲーム全体に漂うバカらしさが
全然一生懸命に見えなくしているというカンジで、
一向にバカテイストが抜けないのです。
ゆえに「うらら」のダンスも妙に「ダサく」見えてしまいます。
救出した地球人が勝手についてくるからでしょうか。それもある。
その地球人たちが勝手に「うらら」のまねをするからでしょうか。それもある。
もしくは敵のやる気がないからでしょうか。それもある。
いや、
それ以前に、このゲーム独特の雰囲気がそうさせているのでしょう。
これは本当にやって頂かないとわかりません。
このシュールさ、頭の悪さは。
ちなみにこのゲームには、各ステージの要所要所に特別な地球人がいて、
そいつらを助ける事によって、
曲調が変わったり、特別なダンスをしたりといろいろな事が起こります。
そんな特別な地球人の中に、「スペースマイケル」なる人物が出てきます。
ポウポウ言います。(←マイケル語?)
その時はなんだかワケわかんなくて救出に失敗してしまったんですが、
クリア後のエンドロールを見てビックリ。
なんと本物の「マイケル・ジャクソン」が出演しているではありませんか!
マイケルがセガ好きなのは知ってましたが、まさか本物とは。
「マイケルジャクソンズ・ムーンウォーカー」以来のゲーム出演に、
ワタクシ、感動の涙が止まりませんでした。
そんな見事なゲーム、やらずには居られまいて。
ただ、
よその音ゲーよりも若干タイミングが厳しいです。
妙に出っ張ってる十字キーのせい(ドリキャスはね)もあるのでしょうが、
まあそこらへんは自分の腕でカバーして下さい。
クリア自体はワリとカンタンにいけます。
でも助け出すときの条件が厳しいキャラもいるので、やりこみ甲斐もアリ。
ぜひがんばっていろんなダンスパターンを見てください。
良い意味でダサい音ゲー、ぜひ。