戦乱の世を舞台とする大スペクタクル戦国妖怪シューティング。
それが「天神怪戦」。
…つーか実は妖怪シューティングって結構ありまして、
「ぐわんげ」とか「奇々怪々」とかも同じくくりと言えばそうなのですが、
一緒にまとめてしまうのはちょっと横暴。
ベクトルがずいぶん違うし。
いや、中身はフツーのシューティングですよ。
ただ、いくらかやっつけ感の否めないゲーム内容なんで…。
…まず、プレイヤーは妖怪を征伐するためのキャラを雇います。
ゲーム中はココで雇ったキャラを操ります。
雇えるキャラは、
「あしがる」
「さむらい」
「にんじゃ」
「そうりょ」
「みこ」の5体。
それぞれにかかる金額が決まっており、所持金の中でなら最高4体まで雇えます。
もちろんそれぞれ攻撃方法(ショット)も違います。
ここで、「お、なんかいろんなバリエーションが楽しめて良い感じじゃん」と思った人。
違うんだって。
仮に4人パーティー組んだとしましょう。
すると、4人の塊で操作しなければいけない。
ということは、当たり判定がデカイ。
サイドにいたヤツがかってに被弾したりして死。
で、サイドのヤツかばってると先頭のキャラがモロに被弾して死。
つまり、いるだけ無駄という結果に陥ります。
極論をいうと、
忍者一人だけで突き進んだ方が安全で簡単で操作しやすい ということになり、
これに気付いてしまうとちょっとナーバスです。
さて、
パーティーを組んで出陣。
軽快な音楽にのせて一行は物の怪どもをばったばったとなぎ倒していきます。
ただ。
侍さんはツインレーザーのようなものを撃つんですが、
いったい何を撃ってるんでしょうか。
足軽は鉄砲。単発でまっすぐ飛ぶ。
忍者は手裏剣。やや連射がきく。
巫女と僧侶は気功弾のようなもの。真横や斜め前に飛ぶ。
まあわかるわな。
お前、何?
…わかった!
つまようじ!?(←武士は食わねど説。)
まあ刀を抜かない武士はほっといて、
システム的にやはり気になるのは「ボム」の存在。
もはやシューティングには欠かせないものになりつつありますね。
このゲームにももちろんボムは存在します。
というか、キャラが変化します。
妖怪に。
…それじゃ本末転倒じゃねーかという意見は聞き流すとして、
彼らは妖怪に変化する事によって一定時間無敵状態になります。
これは便利。
しかし弾数表示が見当たらない。
使うとどうなるか。
答え:死にます。
ええええええええ!!?
自分の命を犠牲にして一定時間無敵とはずいぶん安い命だこと。
さらに。
足軽だけ妖怪変化の術を持っていません。
じゃあボム技はないのかというと、キチンとあります。
どんな技なのか。
答え:散ります。
パッと。
本当に一瞬。
敵弾とザコ的もろとも、散ります。
「人の命とは」という、
なんか人類の命題のようなものを考えさせてくれる行動だと言えましょう。
あわれ足軽。
そんなまさに戦乱の世を浮き彫りにしたようでしてない妖怪シューティング、
ぜひプレイして、あなたの目で足軽の散りっぷりを見届けてあげてください。