第一世界中編。

「第一世界」
でうすのむら~初ダンジョン。

オレは「まむすのむら」を後にしてズカズカと北上した。

すると。

「見える村」発見!

やった!

こいつら「まむすのむら」のやつらと違って性根が腐ってない!

と、喜び勇んで村に珍入したところ、
 
全員病気でした。

今度は体が腐ってやがった。

なにやら病名は「りんすきん病」というらしい。

「くしょん くしょん」

「ねつがでて くるしい」

と町の人が言っているので多分風邪に似た症状の病気なのであろう。

ていうか病人は家で寝てろとか思ったがそこらへんはご愛嬌。

で、それを治すにはどうやら「あいむ」という薬が必要なのだそうだ。

ちなみにこのゲーム、いたるところに薬の原料となる木の実を実らせた木が存在し、

そこで取れる何種類かの木の実を「まむすのむら」にて調合することにより、

いろんな効果をもった薬が出来上がるというシステムである。

だからきっとこの「あいむ」も、何かしらの木の実を調合して作るものなのであろう。

と、思ってた矢先。

とあるじいさんが極めてフランクに

「あいむ の くすりは、あえのみ、るくのみ、えくのみ の じゅんばんで、

ちょうごうすることが できる。」

とオレに一言。

ナイスアドバイス見知らぬジジイ!

早速作ろうとアイテムを確認したところ、
 
「えくのみ」が足らない!

どこだ。

…そうだ、もう一度「まむすのむら」をチェックしてこよう。

と、「でうすのむら」を出た瞬間。

なぜか「みなみ」はスタート地点に立ち尽くしていました。
 
何故に!?

オレさっきまで「でうすのむら」にいたじゃん!!

…まあいいか。戻る手間も省けたというものだ。

そこでしらみつぶしに探すが、「まむすのむら」には見当たらない。

当然「でうすのむら」にもない。

…先か。

レッツフィールドウォーキング。

「でうすのむら」から出てしまうと「まむすのむら」に戻されてしまうので、

スタート地点からどこも立ち寄らずに歩く歩く。

そうして「でうすのむら」から南東の方角に進んだところ、

例によって何もないところで怪しいダンジョンヘ。

もうその手の現象になれたのでビックリはしなかったのだが、
 
…このあとさらに驚くべきことが。

中はなんでもないダンジョン。敵もフィールドで出てくる敵と変わらないので

べつに気にすることはない。

で、ほんのちょこっと進んだところに、川(堀?)に囲まれた広場のような場所が。

その広場に木が数本。

…あれじゃねえのか?

でも水で囲まれてるしなあ…。どうすんだよ、これ。

なんかこうバーっと泳げたらいいのになあ…。

ザブーンとかいって。

なんつって川に向かって方向キーを入れた刹那。

川飛び越えました。
 
何ィーーーーーーー!!!!!????
 
カーワヲ、
 
トービコーエタァー!!!??

ハイちょっと緊急会議。なんでそんなことが出来るのか。

「ハーイ。」

はい、ジャジャくん。

「ステータスの、”じゃんぷ”と関係があると思いまーす。」

そう、よく出来ました。

このゲーム、レベルが上がっていくと、そいつのサイキック度もあがっていき、

4マス以内ならば海をも飛び越えることが出来たりするようになるのです。

…そんなこんなで予想通りそこには「えくのみが」なっており、早速ゲット。

ダンジョンの壁をバンバン飛び越し、(←ダンジョンの壁の意味なし。)帰路へつく。

ダンジョンの出口が見当たりませんでしたが、外壁に向かってジャンプしたら

バッチリ外に出れました。

しかも例にもれずスタート地点に。

早速調合し、「あいむ」入手。「でうすのむら」へ。

すると、どうやら「あいむ」は持っているだけで絶大な効果があるらしく、
 
全員完治してました。

それはそれでどうかと思ったが、まあ良しとしましょう。

治った村民から情報を聞き出し、いざ、次の舞台へ。

彼らが口にしていた「あーくCITY」「けんきゅうじょ」とは、いったいなんなのか。

そして、

「みなみ」を「あーくCITY」から連れ出した人が言っていた、

「かつま大佐」とは何物なのか。

南の地下に捕えられているらしい「JUMP能力を持つ少年」とは。

謎が謎を呼ぶ「星をみるひと」、

「みなみ」は「でうすのむら」を、あとにしたのだった…。