• 2007年03月登録記事

最後に更新したのは

月の半ば頃

あれから

永い眠りについていた私は

ふとしたことで目覚め

あたりを見回すと

手入れもされず

荒廃し

もう誰も

寄り付かない村に

なっていました

私は

その変わりぶりに

驚きを隠せませんでした




鬼のようにたまった

母からの手紙

いつのものかわからない

利息のお知らせ

ハッピールームアカデミー

もう使えない

つねきちの暗号

引っ越していた

ビンタ



あたりは

雑草だらけ

生えていた花は

1本も無く



果樹園も

雑草だらけ

みるみる土地が

やせていく



いつのまにか

できていた

毒の沼地

入った獲物は

逃がさない

一歩ごと

一歩ごと

体力を奪っていく



知らないうちに

横にいた

ケガ人

彼は誰なのか

どこから来たのか

そして

なぜウチなのか



…このままではいけない

どんどん村が

おかしくなっている

あの頃の村は

墓こそあれど

美しい村だった

少なくとも

毒の沼はなかった

ていうか

何なのあれ

マジ困る

よし

こうなったら

ステキ村の守り神に

お願いするしかない

元のゆかいな村に

活気ある村に

戻してもらうのだ

しかし本当に

あのケガ人は何なのだろう

なぜウチなのか



これが

村の守り神であり看板女優である

ムーンライト満月

なぜ守り神なのに

ウチの2階に陣取っているのか

その辺に触れてはいけない

さっきのケガ人といい

知らない人住みすぎ

とか

思ってはいけない

なぜなら

思ったら収拾つかないからだ

そういうものだ

そういうものである

そう言い聞かせる

さて

祈ろう

ムーンライト満月よ!

村を元の姿に!

元の活気のある村に戻してくれ!

ボワワワーン



どういうわけか

ちょんまげ生えました

状況が

悪化しました

何しやがんだこいつ

バカかよ

そんな事願ってねえよ

空気読めよ

おい

何かしゃべれ

…くそう

衛星に何言ってもムダか

じゃあやけくそだ

これからは

どんな事になっても

受け入れよう

そして

よそにないセンスの村を目指すのだ

そうそれこそが

ステキ村

ステキな村だよ

ステキ村