最後に更新したのは

月の半ば頃

あれから

永い眠りについていた私は

ふとしたことで目覚め

あたりを見回すと

手入れもされず

荒廃し

もう誰も

寄り付かない村に

なっていました

私は

その変わりぶりに

驚きを隠せませんでした




鬼のようにたまった

母からの手紙

いつのものかわからない

利息のお知らせ

ハッピールームアカデミー

もう使えない

つねきちの暗号

引っ越していた

ビンタ



あたりは

雑草だらけ

生えていた花は

1本も無く



果樹園も

雑草だらけ

みるみる土地が

やせていく



いつのまにか

できていた

毒の沼地

入った獲物は

逃がさない

一歩ごと

一歩ごと

体力を奪っていく



知らないうちに

横にいた

ケガ人

彼は誰なのか

どこから来たのか

そして

なぜウチなのか



…このままではいけない

どんどん村が

おかしくなっている

あの頃の村は

墓こそあれど

美しい村だった

少なくとも

毒の沼はなかった

ていうか

何なのあれ

マジ困る

よし

こうなったら

ステキ村の守り神に

お願いするしかない

元のゆかいな村に

活気ある村に

戻してもらうのだ

しかし本当に

あのケガ人は何なのだろう

なぜウチなのか



これが

村の守り神であり看板女優である

ムーンライト満月

なぜ守り神なのに

ウチの2階に陣取っているのか

その辺に触れてはいけない

さっきのケガ人といい

知らない人住みすぎ

とか

思ってはいけない

なぜなら

思ったら収拾つかないからだ

そういうものだ

そういうものである

そう言い聞かせる

さて

祈ろう

ムーンライト満月よ!

村を元の姿に!

元の活気のある村に戻してくれ!

ボワワワーン



どういうわけか

ちょんまげ生えました

状況が

悪化しました

何しやがんだこいつ

バカかよ

そんな事願ってねえよ

空気読めよ

おい

何かしゃべれ

…くそう

衛星に何言ってもムダか

じゃあやけくそだ

これからは

どんな事になっても

受け入れよう

そして

よそにないセンスの村を目指すのだ

そうそれこそが

ステキ村

ステキな村だよ

ステキ村