※昨日までのあらすじ
自宅の2階が勝手に改装されてた。

「うわこのカンバンのコーヒーすんげー漏れてる…!
穴あき過ぎだろ…!
しかし、一体だれがこんなこと…?」


「いらっしゃいませご主人さまぁー」


「…あっ!」

「お、お前は、確か前のステキ村で床屋をやっていた…

「あっ、そうです、バーバーリッチのリッチです。覚えててくれましたかー。
いやーねえ、今不況でしょ?
床屋も続かなくてー。ジャジャさんも引っ越しちゃうし。
だから新天地でこう、バシッと新事業で儲けようと思いまして!」

「…それはいいんだけど、なんでまたウチに寄生すんだよ……。
勝手に内装変えやがって…。出てけよ!」

「いやいやジャジャさん、とりあえず話を聞いてくださいよ。
前はボッタクリ床屋だったでしょ?
しかも家主のジャジャさんにたかっちゃったでしょ?
9億ベル。
…あ、
9億ガッシュベル!」

「そのベルなんとかは覚えてなくていいよ…。」

「でもホント、私勉強してきたんです。
商売のなんたるかを!銭のなんたるかを!
やっぱりね、合法的に金をまきあげる!
これなんですよ!
…ということで今回は!メイド喫茶を立ち上げたんです!」

「メイド喫茶…?」

「そうです!今やっぱりメイド喫茶がアツいですから!
メイド喫茶に金の臭いがしたもんですから!」

「お前はホント、死臭以上にきな臭いよな。
大体メイドがいないじゃんかよ。メイドはどこだよ。」

「え!おわかりにならない?おわかりになりませんか!
すぐそこにいるでしょうが!」

「え…?」

「どこ…?」

「えええええええこいつ!!!!??」

「そうですよ?何か?」

「いやいやいやいや、これメイドじゃなくて土偶だよ!
なんか着てるならまだしも、純粋に土偶じゃん!」

「ププーッ、ジャジャさん、ケルベロスmmmmmmm」

「えっえっ、今の何???」

「知らないんですかジャジャさん、ケルベロスmmmmmmmm」

「え、それもしかして、テ、テラワロス…とか、そういう…?」

「え…?あ、テ…ラ?」

「テラワロス…だよね?
あとなんか、お前の笑いの表現が妙にフカフカなんだけど…」

「あれ?mmmmmmじゃないんですか?」

「w…じゃない? wがいっぱいじゃない?
お前のはなんか、よくわかんないけどウールっぽいよ?
もしかして、客にあわせようとして無理してるのか…?」

「あら!あらら、バレちゃいました?そうかーやっぱり露骨でしたかね!」

「いやお前がヘタクソなだけだよ」

「つかあの、ホントに、メイドなんですよ。実際ご主人様のために尽くすんですよ」

「それはどっちかっつーと崇拝だろ」

「違います!とにかくもう、メイドだと言ったらメイドなんです。
仕方の無いことなんです。
そんなことより、そちらの広い方にお座りください。
さあさあ!初めてのお客様ですから!おもてなしして差し上げますよ!」

「いやだな、土偶とガイコツにもてなされるの…。」

[つづく]