※昨日までのあらすじ
土偶とガイコツからおもてなしを受けることになった。



「じゃあまあ…とりあえず注文しようかな」

「ストップお客さん!」

「な、なんだよ」

「その横にボタンあるでしょ。それを押してください。
そしたらオーダー取りますから」

「いや、ぜんぜん声届くじゃん!呼び出しボタン意味ないだろ!」

「何を言うんですか!その横のろうそくを消してみてください」

「え、これ?け、消すの?消すよ?」

フッ…


 
 
 
 
「…ね、そのボタン、すごくキレイでしょう……?」
 
 
 
 


「と、いうことなんですよ。」

「と、いうことなんですよ………じゃねーーーーよ!!!!!!
なんだそりゃ!!? たったそれだけの話!!?
ますますいらねーよ!!!!! ただただめんどくせーよ!!!!!」

「まあまあ、いいじゃないですか!さあとにかくそれを押さなきゃ!
さあ押して!今押して!」

「わかったよ!押すよ!うるっせーな!押すよ!ほら!」

ウィーン…



「…おい!そこの土偶!オーダー!取りに来いよ!」

「おーきゃーくーさん!メイド、ですよ!」

…ッあーくそーめんどくせー!!!! おいメイド!メイド!」



「おっ…おい!オーダーこいつが取りに来るんじゃないのか?」

「あっ、しまったー…、お客さん、説明が漏れてました」

「なんだよ!」

「あのですねー、このメイド…」

「このメイド?」



「ツンデレなんですよ…!」

「…はあ?????」

「ツンデレなんで、一切応じないんですよ…!」

…じゃあやっぱりただの土偶じゃねーか!!!!!!
てめーふざけんなよ!!!!
一切応じないんならそれは置物であってメイドじゃねーよ!!!!!!」

「でもそこがイイっていうお客さんもいますんで」

「いねーよ!!!!! いたとしたら考古学者だよ!!!!!!
しかもそれはメイドに興味があるんじゃなくて
学術的に興味があるんだよ!!!!!! バカ!!! バーカ!!!!!」

「うわーそうですかー、じゃあもう普通に喫茶部分で勝負するしかないですかねー」

「ハジメっからそうしろよ…!もうやだこの店…!」

[つづく]